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ついにプロフェッショナルの時代が終わる?ニコ生・ボカロP新たなプロビジネスの巻

ネットで誰しも成功が手にできる?

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インターネットの発達で、在野に埋もれていた才能が発掘されるようになってきました。 ニコニコ動画やYoutubeから誕生するボカロPやアーティスト達の華やかな世界は中高生の憧れの的でもあるらしいです。 その流行を受けてか最近、「ボカロPになりたい」なんて本が販売されていることを知り驚きました。

誰でも音楽や映像を発信して、(実力も備えた上で)運が良ければプロとして生計が立てられるかもしれない希望は巷にあふれる「好きなことを仕事にしたい」という願望を満たしてくれます。

しかし、その華々しさの裏側には、本来受け取るべき対価さえ受け取れない才能の呻きが満ちているのです。ボカロ等のサブカルに関わらず、あらゆる分野で中途半端な「格安物件」が参入してきており値段だけで質の高いプロフェッショナルを駆逐してしまっている現状が存在しています。

ですが「格安物件」の参入がすべてではなく、元からいるプロの意識にも問題があるでしょう。
そのあたりを少し掘り下げてみたいと思います。

参入障壁の低下による特殊技能のダンピング問題

今ではネット上で商品を売買できるサービスが増えてきており、その参加者は専業以外の副業目的のゆるい層まで取り込んで一大マーケットを形成しています。ヤフーオークションのハンドクラフトや服縫製などは特にその傾向が顕著で、趣味や片手間層の作品を安価に購入することができるのです。

購入者にとっては、プロ並みとは言わなくても一定の水準を満たした商品が安く買えますから、いいことばかりにも見えますが決して良い面ばかりではありません。

安定した収入がある人の片手間と競うプロ達

問題なのは、それで生計を立てているプロフェッショナルが、本来競合層とはなり得なかったアマチュアと争う必要性が生まれてきたこと。それに勝つためには、必然的に値段を切り下げて対抗しなくてはならないこと。趣味や片手間のいわゆる緩い層はその収益で事業費や経費を回収する必要性が薄く、最悪原価割れしても趣味として割り切れるだけの余裕があります。プロは、原価+アルファの儲けが必要です。

商売にかける意識は専業プロの方が高いのは当たり前ですが、商品に関して言えばその意識ほど大きな差が生まれません。一定水準に達したハイアマは時にプロでさえ凌駕する作品を作り上げることだってあります。そしてその作品があらゆるサイトに溢れかえっているのが今のプロを取り巻く現実です。

作って売るだけの商売が終わった時代

しかしプロにも問題はあると考えます。愚直にものを作っていたら評価されて売れる時代は終わっていることに気づいていない人がとても多いのです。個人的な経験ですが、職人気質な人ほど自分を露出させたり、自分の商品を売り込むことに消極的な傾向にあります。

それは自分の実力や技術への謙虚さではなく、むしろ自信やプライドから生まれているものです。黙々と作業をこなしていれば人がそれを見て働きぶりに感嘆してものを買ってくれると未だに思っています。

ですがこのネット時代、発信力をもって人に認知される行動を積極的に取らないと、いくら技術が高くても瞬く間に情報に埋もれてしまいます。それを理解していないプロが、販路拡大のためにヤフオクやネットショッピングに出店だけして、わずかな購入者のレビューで満足し、損失だけ計上して撤退するのです。

商品の価値を高めるのは発信者の「影響力」

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発信者が周りやコミュニティーにどれだけの影響力を持っているのか。人はそこを無意識的に嗅ぎ分けてモノやサービスの判断を下します。群れ社会で進化を遂げてきたヒト科らしい判断基準です。これはネットでも同じことが言えます。

月間1万pvの小規模サイトと20万pvのサイトでは、同じ品質の商品を同じ品質の記事で同時期に公開したら、売り上げは後者の方が高いのはほぼ間違い無いでしょう。もし後者の商品も記事も前者よりはるかに劣るとしても、検索エンジンのサイト信頼度やユーザーの分母が大きい分、後者の方が有利です。

他者からの評価や賛同を得て商品の価値を高めたい場合、必要なのは残念ながら商品の中身よりも先ずは「自分自身がその分野に与える影響力の高さ」が基準になります。プロフェッショナルはその素質がありながらも、自己発信力が低かったり的外れであったりで、中途半端なアマチュアに発言力も影響力も奪われてしまっています。

個人的にその傾向は非常に嘆かわしく感じています。

そんなプロを尻目にのし上がるハイアマたち

導入の話に戻りますが、ニコ生やボカロPはプロフェッショナルと呼ぶには微妙なレベルの人材ばかりです。顔も歌唱力も作曲もどれを取ってもプロと比べたら中途半端。しかし、彼らは発信力を武器に着実に新しい時代を開拓してきました。彼らは実力はプロ以下でも影響力は並のそれを超えているのが現状です。

旧来の作法にこだわり自分を発信できない人と、積極的に発信を続ける人の差が徐々に生まれつつあります。

プロとアマチュアの境界はますます曖昧に

これからその境界線がさらに曖昧になってくるでしょうね。中途半端なレベルのプロはブランディング力の高いハイアマに今後駆逐されていくでしょう。これからプロを目指していく人は、専門的な技術の習得もさることながら積極的なセルフブランディングが重要です。アマチュアほどその意識が高いのでプロを目指す方はそれ以上に取り組んでいかなくてはいけません。

アマチュアの方は一定のプロを駆逐できるだけのポテンシャルを秘めている人もたくさんいます。積極的な自己PRと発信力を身につけて、自分の発言力を上昇させていきましょう。残念ながら多くの人が評価するのは商品の中身よりもその人の影響力です。

完成度なんて単なる目安だ。
あとは勇気人気で補えばいい。

商品手抜きして勝てるほど甘くないけどね。

まとめ

いま、プロの世界を片手間や定期収入をもつ趣味者が脅かしています。最終的にその世界で生計を立てられるようになる人は専業化するでしょうが、参入障壁の低下によるプロの駆逐は今後さらに進むでしょう。

分野の専門性もさることながらマーケティング能力を満たした人が「超一流」として生き残るのだろうなとネットを覗き見ながら感じる日々です。