リヴァイ兵長に見る管理職のあるべき姿

今更進撃の巨人15巻を読みました。

今年の元旦に弟に読ませてもらってから世界観がすっかり気に入って、弟がコミックを買うのを発売日ごとに楽しみにしています。

決して自分では買わないのが俺流漫画購読術。親族で漫画やゲーム好きがいると、サブカル娯楽に事欠きません。買っきた新刊漫画を封も開けずに貸してくれる。ありがたや〜。

以下ネタバレ注意

リヴァイを筆頭に大人が主役の15巻

12巻までの怒涛の巨人戦から打って変わって、ここ1年間は壁の内側での内政問題メインのストーリーです。

ライナーやベルトルさんが出てこないのはなんとも寂しい限りです。天使のクリスタはヒストリアにジョブチェンジした途端病むし、ミカサは男か女かますます判別不能になってる。でもジャンはジャンでした。

ここ1年のストーリーは「大人」に焦点が当たっていますね。エルヴィンやハンジの調査兵団面々やニック司祭、リーブス会長など世の中を動かすべき大人を上手に拾い上げてきているのが面白い。

その中でもやっぱり「リヴァイ兵長」は別格の存在感でした。理想の管理職像を投影されてるようにも見える彼の立ち振る舞いは、サラリーマンとして学ぶところも多いです。

まあ、口の中に蹴りをねじ込むドSな管理職は嫌ですけど。

兵長は結果主義ではあるが成果主義ではない

アルミンの転機でジャンは一命を取り留め、荷馬車も無事に中央憲兵の追跡から逃れることができた潜伏先で、リヴァイは相変わらずの毒舌の間に「ありがとう」をごく自然に織り交ぜていたのに笑いました。

自分に反目して失態を犯したジャンのミスを必要以上に責めず、その尻拭いで精神的なショックを受けたアルミンのケアを優先するのはなかなかできることではないです。

リヴァイ本人は、結果は誰にもわからないと言いますが、その結果を引き出して彼なりに正解をつないでいく姿がこの13〜15巻ではみられます。苦悩する管理職としての大人の戦いを見ていると妙な親近感が湧いてきます。

アルミンが手を汚したおかげで、全員が助かったという結果を重要視する姿は、この後2人の憲兵団員の真意を確かめて仲間に引き入れるジャンの一芝居にもつながります。

彼のスタイルが新生リヴァイ班の面々に徐々に浸透してきているのがわかるシーンです。まさに男は背中で語る。ありゃ、腐女子が黄色い声あげるのもわかるわ。イケメンすぎ、目つき悪いけど。

個々人の出した正解を尊重する

「やりたきゃやれ」

あの世界は成果を出さなければ即巨人の餌食という極限世界ですが、リヴァイはありのままの結果を受け入れる姿勢を崩さない超現実主義者という印象。

エルヴィンの考えがわからないながら、彼を信じて行動する姿勢がそのまま新生リヴァイ班の面々の行動にも影響を与えているのがわかります。1つのチームとして個人が自分の持てる能力で正解を考えて「結果」を生み出せる環境を作るマネジメントの高さこそがリヴァイの強さに感じてなりません。

特にジャンがマルロとヒッチの真意をカラダを張って確かめたのはリヴァイが部下の選択した「正解」を重んじる姿勢があるからこそですね。

組織のリーダーとして部下の進言でチームをリスクに晒す行為が正しいかどうかは評価が分かれますが、その姿勢があるからこそ個性の強い104期の面々をまとめ上げ、結果勝てるチームを作り上げていきました。

個人的に、立体機動で巨人を3枚おろしにするよりも、今のリヴァイの姿の方が彼の魅力が引き立っているように思えてなりません。まあ、彼って強すぎて扱いどころが難しいから、デスクワークでおとなしくしててほしいって作者の思惑もあるのだろう。15巻もそうだけど、どうでもいいところで怪我をさせられてるってイメージ。

まとめ

進撃の巨人15巻はリヴァイのリーダーシップと部下たちのやりとりが印象に残った巻でした。そして、大人たちの駆け引きが楽しかった。ストーリーとしても大きな歯車が一つ動き、エレンやヒストリアの謎も次第に解き明かされつつあります。

漫画の書評なんて初めてで、しかもその漫画さえ手元にないと言った状態で記憶をたどりながらのレビューですが、いかがでしたか?

ちなみに俺が作中で一番好きなキャラは「ジャン」です。一番人間臭くて、親近感がわきます。反面好きだったアルミンは精神が人から遠ざかりつつあり、なんか寂しい。

既に人外のエレン、肉体が人外のミカサ、精神が人外のアルミン。ハンネスが言った「三位一体」の彼らの行く末にも目が離せません。

次巻も弟が買うのを楽にみしています(おい