全勇者シリーズAmazonプライム公開記念に各シリーズを簡単に紹介!

第1話 ボクんちの車は宇宙人!?
第1話 ボクんちの車は宇宙人!?

30代おじさんの幼少時代に大切なモノすべてを教えてくれた僕らの勇者達の物語がAmazonプライムビデオで公開されています。

シリーズによってはデジタルリマスターの復刻円盤も発売されていますが、お財布に優しくない価格設定のため誰もが楽しめるコンテントはいえませんでした。

テレビ放映当時の雰囲気そのままに、ドデカイ剣やドリルを振り回し悪のロボットをなぎ倒していく勇者ロボがまさか月390円で見れるようになるとは。

過去に逆シャアなど一部の作品がプライム公開後短期間で終了したように、このスーパー確変タイムがいつまで続くかわかりません。

小さい頃応援していた勇者シリーズ8作品全382話がいつまでも視聴可能である保証はどこにもないのです。

というわけで、少しでも興味のある人はベータ様のお言葉をおいておきます。

はやくしろ!間に合わなくなっても知らんぞーーっ!

勇者シリーズの思い出

自分が思い出せる限りで各勇者シリーズの紹介をします。

足掛け8年間のシリーズであるため自分も小学生から中学生に成長してしまい、作品によってはリアルタイム未視聴のものもあります。

そのため各作品の感想や思い出の熱量に違いがあることをご了承ください。

勇者エクスカイザー

勇者エクスカイザー マスターピースシリーズ キングエクスカイザー MP-B01

勇者エクスカイザー マスターピースシリーズ キングエクスカイザー MP-B01

自分の勇者シリーズの最も古い記憶は、キングローダーとエクスカイザーがマトリョーシカするキングエクスカイザーの合体シーンです。

幼い自分の中の合体ロボといえば○○レンジャーの合体ロボで、ブロックの組み合わせによる積み木ロボだったので、ロボットの中にロボットが入るキングエクスカイザーの合体シークエンスは度肝を抜かれたことをなんとなく覚えています。

20分ほどの尺に収まる、導入事件発生勇者ロボ到着成敗というわかりやすストーリーは、複雑な物語や伏線を理解できなくても毎週その興奮を求めてテレビを付けてしまうには十分すぎる中毒性を持っていました。

アニメだからこそできる表現やストーリー、特撮戦隊シリーズではチープになりがちなSF表現など、勇者シリーズを通して自分は特撮からアニメに傾倒していくきっかけにもなった作品です。

強さの証であるライオンの顔を胸に掲げるデザインは、勇者シリーズのフィナーレを飾るガオガイガーにも受け継がれる勇者のアイコンといえるでしょう。

エクスカイザーという、エッジの効いた語呂とカイザーソードのスケール感無視で描写されるシーンは私のなかで勇者シリーズ随一のかっこよさです。

放映1990年 全48話

太陽の勇者ファイバード

太陽の勇者ファイバード メモリアルボックス 【初回限定生産】 [DVD]

太陽の勇者ファイバード メモリアルボックス 【初回限定生産】 [DVD]

脱税目的で生まれたレスキューマシンに宇宙の意志が乗り移り悪を挫く、タイトル通り熱い作品。

鴨下洋子が歌うOPはヒーローの壮絶な覚悟と悲壮感を漂わせ、熱くもどこか悲しげな雰囲気の歌です。

この流れはマイトガインの嵐のヒーローにも通じていますね。

勇者シリーズは、ファイバード・マイトガイン・ダグオンと青年がロボットに乗り込む・物語の中核をなす作品のOPが秀逸で名曲揃いです。

このシリーズの多くは最終話付近で、見方のメカが次々と破壊され戦線離脱していきます。その物語を初期の段階から予見させる意味でも、悲壮感漂うOPは勇者シリーズの醍醐味なのかもしれません。

このファイバードは必殺技剣シーンが、個人的に作品中屈指の演出だと思っています。

逆に3体合体して放つ必殺技(作中技名なし・ギャザウェイブラスター)は凝った演出の割にダサくてかっこ悪い。

波動砲シークエンスの必殺技はグレートマイトガインのパーフェクトキャノンのほうが演出的には上ですね。

作品全体としては火鳥勇太郎が巻き起こす珍道中と戦闘シーンのギャップのおかげで始終飽きないストーリー構成となっています。

見た目は大人だけど常識知らずの火鳥とケンタ達の精神年齢が妙にマッチして見ていて安心できる作品です。

伝説の勇者ダ・ガーン

伝説の勇者ダ・ガーン メモリアルボックス 【初回限定生産】 [DVD]

伝説の勇者ダ・ガーン メモリアルボックス 【初回限定生産】 [DVD]

個人的には大好きなファイバードとマイトガインに挟まれて印象の薄い作品です。

主人公格がロボットから人間に移り、これまで宇宙人同士の争いに巻き込まれる形の登場人物が、主体的に関わりを持つようになるのもこの作品からです。

ですが星史くんの格好がウルトラ警備隊の劣化コスプレだったのは子供心にもカッコイイとは思えなかったですね。

アイキャッチのアメコミ風ではカッコイイのですが…。

主人公の格好は微妙だけど、ランボルギーニっぽいパトカーから変形するダ・ガーンのデザインは合体前の勇者メカの中では一番好きなデザインです。

また悪から改心する描写が取り入れられてることで、善悪の二元論や勧善懲悪が薄れました。

これにより今後の勇者シリーズはライバルの会心や、悪党なりの美学も作品に取り入れられるように。

その行き着いた先が悪役キャラが立ちすぎて迷走したマイトガインにつながります。

1992年全46話

勇者特急マイトガイン

スーパーロボット超合金 マイトガイン

スーパーロボット超合金 マイトガイン

石油が枯渇し化石燃料で動く乗り物がなくなり超電導の列車が走り回る世界。

列車網の敷設により財を成した旋風寺コンツェルンの若き総帥が主人公という異色の設定の勇者シリーズ。

これまで過去の勇者シリーズは宇宙人がメカに憑依することで動き出し、人が戦いに巻き込まれていくという設定でしたが、マイトガインは作中唯一宇宙人や超越者などオーパーツの力を借りていない部分も他の作品とは大きく違います。

地球製のメカで戦うファイバードも宇宙警備隊の意志が乗り移ったことで変形合体機構が備わったので、外部の力を借りない純粋な地球製の合体勇者ロボはマイトガインのみと言えるでしょう。

今でこそ勇者シリーズでも評価される作品の一つですが、ひねりすぎたキャラクターメイキングやストーリー展開、元ネタなど子供向け番組としては少し制作陣が暴走しすぎたイメージのある作品です。

勇者シリーズで唯一メタネタを扱った作品でもあり、最終話で暴露されるマイトガインの世界の秘密などはある意味アニメのタブーを破った展開でした。

制作陣のスポンサーに対する反逆とも言われていたみたいですが、子供向け番組に大人の闘争を持ち込むなよ…。

OPは歴代シリーズ中最もエッジの効いたサウンドと岡柚瑠のソリッドな声質がファイバードに続く悲壮感あふれる歌詞を歌い上げます。

その他音楽面では他の作品以上にこだわりを持って作られており、マイトガインおよびグレードマイトガイン合体シーンにも歌詞付きの専用BGMが用意されました。

また危険なゴールド・Black Diamondと悪の美学を歌い上げるダークなエンディングが用意されて、前後スキのない布陣です。

巨悪の1人であるパープルが歌い上げるBlack Diamondはアニソンでも類を見ないクールな作品に仕上がっています。

肝心のキャラクターは悪役それぞれが強烈な個性を持っているせいで、勇者ロボが没個性になってしまいメカと人の交流という面では他の勇者シリーズに負ける作品になっています。

誤解を恐れずに言えば、悪役の立ち回りや人間模様を重視するあまり人とロボットの交流が完全に事務的なモノになってしまったような気がするのです。

主役ロボのマイトガインが「舞人!」くらいしか言わないくらい台詞がありませんからね。大抵は舞人が1人で喋ってます。

ストーリーはオムニバズ形式で進みますが、ギャグで終わったと思ったら翌週にはゲストキャラが犠牲になるなど、各話ごとにギャグ路線からシリアス路線の乱高下が激しいため駄作と名作入り交じる構成になっているのも特徴ですね。

ブラックマイトガインの回や胡蝶の夢など比較的悲しげなストーリーが評価される傾向にあります。まあ、ブラックガイン「東京都特許許可局」って言って壊れるシーンは感動的なのに大草原ですがw

スパロボにも参戦することになって注目が高まる作品ですが、放送当時の反応は悪く勇者シリーズ打ち切りも検討されたとか、されてないとか。

とにかくありとあらゆるところにお約束を散りばめた作品で、元ネタを知ってるとニヤッとすることうけあいですが、放送当時の小学生がみて分かるネタが一つもない時点でスタッフの熱意と視聴者のニーズが合致しない作品であったことは想像にがたくありませんね。

最後になりましたがこの作品は、イケメンで誠実な世界一のお金持ちという役満男のハートを射止めたヒロイン吉永サリーのシンデレラストーリーも見どころの一つです。

あらゆる点でお約束の集合体であるマイトガインは個人的には大好きな作品ですが1話1話の完成度のばらつきも多く、一番初めに見る勇者シリーズではないと思います。

1993年 全47話

勇者警察ジェイデッカー

スーパーロボット超合金 ジェイデッカー

スーパーロボット超合金 ジェイデッカー

マイトガインとは変わって再びロボットとの交流が重要視されるようになった勇者シリーズ5作目。

前作の反省かは不明ですが、各ロボのキャラクター性が強められ、ロボットたちにフォーカスの当たる作品でした。

個人的にはマイトガインで足りなかったロボットのキャラクター性をクローズアップしてくれたので、デザインは別として勇者メカへの感情移入がしやすいですね。

主人公がショタキャラの走りもあってか、大きなお姉さんに人気があったとかなかったとか。

なおゴッドホエール様の回はどう見てもシーシェパードですw

個人の好き嫌いは置いても、コミカルとシリアスを上手に織り交ぜた完成度の高い作品かと思います。

とはいえ、この頃には勇者シリーズへの熱意が冷めかけていたので、個人的には印象の薄い作品なのでマイトガインほど熱量を持って語れるわけではありませんのであしからず。

1994年 全48話

黄金勇者ゴルドラン

黄金勇者 ゴルドラン BRAVE-BOX [DVD]

黄金勇者 ゴルドラン BRAVE-BOX [DVD]

全身金ピカゴージャスなゴルドランとの冒険を描く勇者シリーズ異色の作品。

正統派子供向けアニメとして仲良し3人組がゴルドランたちと協力して冒険をする勇者シリーズでは珍しい構成です。

調べてみると過去の勇者シリーズの反省点を活かし、エルドランシリーズの要素を取り入れているとのこと。

イモで空を飛ぶ、敵役の恋愛事情・主役メカが女性型メカと子どもを作りパパになるなど、狂気の沙汰ともいえるシナリオが盛り込まれるなど、チャレンジングかつおバカな作品は人とロボットの交流というこれまでの勇者シリーズから一步踏み出した内容となっています。

Amazonのレビューでも書かれているのですが、これだけ強烈な印象のストーリーを内包しているくせに印象の薄いというのもまた事実。

かく言う自分もほとんど記憶に残っていない作品です。

ゴルドランは1995年放送ですが、この年はエヴァンゲリオンの放送とかぶります。

ガンダムに続くロボットアニメの歴史を変えたエヴァの大ヒット年でもあったため、ロボットアニメの印象はほとんどそっちに持っていかれているような気がします。

1995年 全48話

勇者指令ダグオン

勇者指令ダグオン DVD BOX 1

勇者指令ダグオン DVD BOX 1

作成当時勇者シリーズ最後を飾る作品になる予定だった勇者指令ダグオンは、主人公の年齢が高校生まで引き上げられその雰囲気も低学年向けから中高学年のロボットアニメファンに向けられた演出のアニメとなりました。

また人が特殊スーツを装着することで超人的な能力を発揮するなど特撮ヒーローの要素も多分に含まれています。

こういうわけでダグオンは、あらゆるヒーロー要素寄せ集められて作られていることがわかりますね。

またグレート合体が劇中に2,3回しか登場しません。

グレート合体をあえて採用しなかったガオガイガーを除けば最もグレート系がぞんざいに扱われているものの、合体するための条件がシビアでなおかつ搭乗者の体力を著しく奪う設定が加えられているなど説得力の高い設定も忘れられてはいません。

なんでもエヴァに結びつけるのは乱暴ですが、エヴァの細かい設定や世界観に影響されているのでしょうか?

敵デザインは過去作品の中で最も有機的で、このあたりもエヴァの影響を受けているように感じますね。

OPの歌詞は覚悟を決めた者の魂の叫びにも感じますが、実際は成り行きでダグオンにされてしまったなど宇宙人の都合に振り回されてる勇者シリーズ最も不幸な主人公かもしれません。

ガオガイガー程知られていませんがOVAが2作販売されているところから作品としての人気はそこそこあった模様。

仮にガオガイガーが作成されずこれが勇者シリーズの大トリになっていても、集大成として恥ずかしくない仕上りです。

1996年 全48話

勇者王ガオガイガー

超合金魂 GX-68 勇者王ガオガイガー

超合金魂 GX-68 勇者王ガオガイガー

勇者シリーズの集大成として絶大な人気を誇るガオガイガーは、個人的にもマイトガインの次に好きなアニメです。

典型的なスポ根アニメで、勇気とガッツが合言葉。

そんなノリと勢いのキャラクターたちとは正反対にストーリーは綿密に練られていて、多くの話がストーリー構成にかけてはいけないピースになっています。

ロボットは宇宙からもたらされたオーパーツを地球で再現するという、これまでの勇者シリーズのハイブリッド路線であるため、合体や稼働に支障がでる緊張感の高いシーンが連続します。

特に合体や必殺技の制限が多く、ゴルディオンハンマー登場までの緊張感は相当なものでした。

ロボットの武器は当時の世相を反映して、これまでの剣や銃ではなくドライバーやハンマーなど日常の道具を元にデザインされており、戦闘は基本肉弾戦という王様を名乗るわりに泥臭い勇者ロボです。

逆に言えば腕力という分かりやすい要素で敵を圧倒する姿はこれまでにないカタルシスを感じさせる勇者ロボでもありました。

各勇者メカの人格描写も非常に丁寧にされており、本来脇役ロボの玩具は大して売れないのですが超竜神は販売面でかなり成功したときいたこともあります。

個人的にはヴォルフォッグと護の関係が勇者シリーズらしくて大好きですね。

いじけている護を叱咤するシーンや、仲間より護の安全を優先するヴォルフォッグに食って掛かる護など、これぞ勇者シリーズって感じです。

OPは今更語ることもありませんが、とにかくガの多い歌詞です。また最もバリエーションの多い勇者ソングでもあります。

作品の人気後押しされ、スピンオフ作品やOVA・玩具の開発など最も優遇された勇者シリーズですね。

後日談となるOVAは勇者シリーズには似つかわしくないお色気シーンや繰り返されるヘルアンドヘブン合戦と雄たけびの割にストーリーが単調で、見ていて疲れます。

1998年 全49話

まとめ

1作品をジックリ1年間根気強く作り続ける時代に生まれた不朽の名作たち。

いい年して今更アニメのお話かよwと笑われるのは承知で、やはり勇者シリーズはいいものですね。

この年になってみると、部分や作りのあまい部分や設定の矛盾もあったりしますが、童心に帰って見るアニメは決して悪いものではありません。

徹夜覚悟である点を除けば、ですが。

2017年1月現在、エクスカイザーからガオガイガーまでアマゾンプライムで視聴可能です。