W03をレビュー!使い倒してわかった良い点・悪い点 

f:id:mukyoyo_na_k:20161012003311j:plain

WiMAX2+端末で一番人気のファーウェイ製モバイルルーター端末W03は、ラインナップ端末の中の顔でもあり、各媒体でも全面的に押し出されているフラッグシップ端末です。

キャリアアグリケーション(以下CA)による、下り最大370Mbpsの高速通信が利用可能な先進性が売りの機体ですが、それ以上に明るく反応も良好なタッチパネル方式によるユーザービリティの高さが際立つ端末です。

薄型ながら地味なモデルのWX02より、デザインとカラーに力を入れているため、女性がカバンから取り出しても違和感のない作りに仕上がっています。

そんなW03を実際に利用していないとわからない細かな点や、日常の使い勝手も含めて、本当にオススメできる端末なのか、利用者の本音をお伝えいたします。

実際に使った人間の率直な感想

W03の第一印象はストレートタイプのケータイ電話によく似ている、といったところでしょうか。

サイズ的に成人の片手によく馴染み、厚さ11.4mmはスマートフォンと比べると分厚いのですが操作をするのに丁度良いホールド感を与えてくれます。

最大の特徴であるタッチパネルは、さすがにiPhoneのようななめらかな動きは厳しいのですが、ルーター端末としてはきちんと作り込まれて、引っ掛かりも感じません。

ボタンタップの反応もよく、タップ認識の甘さからの操作ミスも発生しないことから、WiMAXを始めて契約して利用する人ほど違和感なく安心して利用できる作りになっています。

カラーも先代モデルW02はブラック・グリーンという奇抜な色の組み合わせがなくなり、ホワイト・ブラック・橙に近いレッドの3種類から選ぶことができます。

特にレッドカラーはauのイメージカラーと同じカラーが採用されており、これはハイスピードプラスエリアモード利用により、auの4GLTEとWiMAX2+を束ねたau肝いりの最大370Mbpsで高速通信できるCA技術を象徴するカラーとしても受け取ることができますね。

これまで独自色を強く打ち出してきたWiMAXですがCAにより、さらなる高速通信に舵切りをしたと受け取れる変化だといえます。

W03レビュー

使ってみてわかったW03の特徴5つ

f:id:mukyoyo_na_k:20161012003514j:plain

  1. デザイン
  2. 最大駆動時間9.5時間のバッテリー
  3. 4GLTEハイスピードプラスエリアモード
  4. 連続待受時間1040時間
  5. 重量112g

使い勝手も考えられたデザイン

W03の端末は約W120×H62×D11.4mmの横長端末で、人差し指と親指で摘んで使うのに適したモデルとなっております。

このサイズ感はW123.8×H58のiPhone5シリーズによく似ており、ジーンズのポケットでも収まりがよく、取り出すときも握りやすい大きさです。

角は適度に面取りがしてあって、引っ掛かりがなくカバンやジャケットのポケットに手軽に入れて、さっと出せる形状となってます。

サイズはコンパクトで角や突起物もないため、女性もネイルを気にせず気軽にルーターを取り出すことができますよ。 細かいところですが、スカルプやストーンでデコっている指にも優しい端末ですので、女性には特におすすめのWiMAX2+端末です。

9.5時間のロングライフバッテリー

先代W02とくらべて2.5時間も駆動時間が伸びたことが、W03最大の進化と言えるでしょう。

WiMAXのように常に常時接続が期待されるサービスにとって、端末の駆動時間が短いのは致命的な要素です。

特に先代の7.0時間は1日中利用するには少し心もとない数字でしたが、W03は9.5時間に延長したことにより、バッテリー管理が楽になり利用に幅が生まれたことになりました。

バッテリー容量が2500mAから3000mAと17%アップしたことで、駆動時間は22%増加した計算になります。

それでいてW02から重量7gアップで収まっているのです。

実はそこまで魅力的じゃない4GLTE

この端末最大のウリでもある最高速度370Mbpsは、実は有料オプション「ハイスピードプラスエリアモード」を利用しないと体験できない速度なのです。

通常のWiMAX2+は220Mbpsが理論値最高速度となります。220Mbpsは先代のW02やライバル機種WX02でも対応している速度ですので、速度を目当てにこの端末を選んでも恩恵をうけることはまずないでしょう。

しかもハイスピードプラスエリアモードが厄介なのは、

  • 1,005円の有料オプション
  • ギガ放題契約でも強制7GB制限
  • 制限後の速度は128kbps
  • 利用した月は速度制限を解除できない

というデメリットが目白押しなこと。

そして得られるメリットが

  • auLTEエリア内で通信できる

というの一点のみ。

これではWiMAXの最大のメリットでもある、「youtubeが見れる制限速度」「月1,000GB使ってもギガ放題なら定額」を完全にスポイルしてしまいます。

速度ではau回線ですから、370Mbps対応エリアなら実測100Mbpsは期待できそうです。ただしどんなに速くても7GB制限ですから、動画を見ようものなら一瞬で使い切ってしまう数字ですけどねー。

帯に短しタスキに長しのオプションです。

連続待受時間1040時間

W02の730時間より310時間も長い、連続待受時間1040時間ですから普通に利用していてバッテリーの持ちが気になることはまずありません。

実際端末を2,3日放置したらバッテリーがなくなっていたという、ポケットWiFiあるあるがないところがこの端末の良いところでしょう。

W02と比較してバッテリー容量が17%しかアップしていないのに、待受時間が30%延長されているのですから、ソフトウェア周りもきちんと開発している様子が伺えますね。

さすがはスマホでも売上を着実に伸ばしているファーウェイ社の端末だといえます。WX02も悪い端末ではないのですが、こういうところに今のジャパン企業とグローバル企業の違いを見せつけられてしまいますね。

重量127gは気になる重さ

この重さに関しては一言文句を言いたくなります。127gと言う重量は、AppleのiPhoneSE/5/5sよりも重く、iPhone6の129gといい勝負です。

持ってみるとわかりますが、ずっしりしています。3000mAの大型バッテリーと2.4インチのタッチパネルを詰め込んでいる端末としては軽量化も頑張っている方ですが、実際に重たいことに変わりはありません。

スマホと一緒に持ち歩く人は、スマホをもう1台持ち歩くと考えるとイメージし易いかもしれませんね。

長時間稼働のためのサイズ・重量と割り切ってください。

重量95gのWX02を利用していた身としては、持ち運ぶストレスが若干増えたのが正直な感想です。

使いみちが少ないハイスピードプラスエリアモード搭載や重量が気になる等、短所もありますが総合的に選んで正解の端末でした。

クレードルは必要か?

クレードルはあったほうが便利ですが、なくても利用に困ることはまずありません。

ただしWiMAX1台で自宅の回線も代用しようと考えているなら、有線LANポートが搭載されているクレードルは必ず買って下さい。

クレードルの有線LANを利用して固定回線用の無線LANルーターを接続することで、端末から離れていてもWiMAX2+で通信できる擬似的なホームルーター環境を作ることが出来るからです。

4×4MIMOのつながりやすさがないのが残念

万人が利用して使い勝手がよく、デザインも無難にまとめられているW03が人気端末になるのは当たり前のことだと思います。

ですが私の意見としては、ビジネスで利用する人に限ってはNECコミュニケーションズが販売するWX02を選ぶことをおすすめしています。

WXシリーズが対応している4×4MIMOは本体に内蔵された4つのアンテナと、基地局の4本のアンテナを個別に接続することで複数のデータを同時通信して速度をアップさせる通信技術です。

4×4MIMOは4つのアンテナが独立して通信しているため、4つのうち3つ圏外になっても通信が可能なとなります。

実際都心でも電波の届きにくいとされる高層ビルの上層階で、2台を同時利用した際、CAのW03は圏外・WX02は途切れることなく利用できるほどつながりに差がでました。

つながりを重視する人はデザインや使い勝手が悪くても4×4MIMOに対応したWX02を検討するといいでしょう。

CAと4×4MIMOはシビアコンディションで若干の差が生まれるくらいなので、仕事に使わないのであればW03で十分です。

むしろ仕事には使わない人は、タッチパネル式で駆動時間も長いW03のメリットが大きいですよ。

W03のスペック概要

仕様表を記載する

ハイスピードプラスエリアモードが使える

ハイスピードプラスエリアモードとは、auのLTEエリアに接続できる有料オプションモードです。

WiMAX2+は障害物に弱い2.5GHzの電波を利用しているため、林やビル街など遮蔽物に弱い特徴があります。

ハイスピードプラスエリアモードでauのプラチナバンドが利用できるようになるため、つながりやすさを求める人にはありがたいオプション、に見えますが7GBで速度制限が発生し利用月は128kbpsの速度制限を解除することができません。

W03はハイスピードプラスエリアモード対応

W03は最大370Mbpsのキャリアアグリケーション対応端末です。

ただし1,005円のハイスピードプラスエリアモードに切り替えないと体験できないことから、使う機会はほとんどありません。

月7GBしか使えない月額4~5,000円のポケットWiFiを使いたい人はまずいないでしょう。

それならY!mobileやNextmobileのポケットWiFiを容量7~12GBで契約して、SoftBankのプラチナバンドを利用したほうがずっと安上がりです。

W03の特徴ですが、使いにくい機能なのでメリットというには少し気が引けます。

CA対応で最大370Mbpsの通信が可能

ただしハイスピードエリアモードで月1,005円支払ったら…ですが。

KDDI肝いりのキャリアアグリケーションですので、速度はかなり期待できます。実測100Mbpsを記録したという報告もありました。

ただし7GB制限ですので通信速度が速くても、速度を体感するコンテンツを利用したらあっという間に速度制限です。

大容量通信がWiMAX2+最大の強みですから、それをお金払ってまで打ち消してしまうのは勿体ないと思います。

なお、WiMAX2+のみの通信速度は4×4MIMOのWX02も220Mbpsですから、WiMAX2+だけ利用するなら速度はどの端末を選んでも同じです。

CAとは?

複数の電波を束ねて回線速度をアップさせる通信技術です。

WiMAX2+のCAは110Mbpsの電波を2つ束ねて最高220Mbpsに速度を引き上げています。

W03の対応している370MbpsのCAは、WiMAX2+の220MbpsにauのLTE回線を束ねたものです。

とても速いです。でも、7GBです。すぐに128kbps制限です。

最大370Mbps対応のエリアは狭い

サービスインしてしばらく立ちますが、auの370Mbpsのキャリアアグリケーションは対応エリアが非常に狭いことで有名です。

東京都心から大阪・名古屋の主要都市中心部から順次拡大とされていますが、一向に拡大されていないと回線マニアの方から怒りのクレームが入るくらい整備が遅れているのが実情です。

操作性は最高!タッチパネルでらくらく

タッチパネルはスマホに慣れた女性にも使いやすく、画面内のボタンアイコンも大きめにデザインされ誤タップすることはまずありません。

2.4インチパネルのバックライトが眩しいのが唯一の不満です。

光量を落とすことができますが、夜道や寝室で利用するときには眩しさが気になりますね。

デザイン性に優れている

レビューでもふれましたが、現行の端末で最も洗練されたデザインだと思います。

サイズも手のひらに収まるギリギリのサイズ感で、面取りもされているので取り回しに不満はありません。

重さが気になりますが、9.5時間の稼働時間を考えたら許容できる範囲です。

まとめ

端末としてのバランスが良く、ワイモバイルなどのポケットWiFiルーターと比較しても十分な性能を持っているW03。

実はau系格安SIMなら簡単な設定変更をするだけでWi-Fiルーターとして利用できるため、解約後も使える優れたWiMAXルーターであるといえます。

格安SIMで使えることからオークションでも値段がつきやすく、解約後の費用回収の一助にもなるはずです。

このような点からもW03は万人向けのお値打ちな端末だということができます。