自己破産やクレジットカードの支払い延滞などをしたことがあるとブラックリストに載ってしまうため消費者金融の審査に通らないことがあります。
確かにブラックリスト対象者が大手消費者金融でお金を借りるのは難しいです。
中小消費者金融なら審査に通る可能性はありますが、確実とは言い切れません。
当記事ではブラックリスト対象者でもお金を借りれる可能性がある消費者金融を5社紹介していますので参考にしてください。
ブラックリストとは
ブラックリスト対象者は消費者金融やローンの審査に落ちるという情報は間違いではないですが、そもそもブラックリストというリスト自体は実在しません。
個人のクレジットカードやローンの取引情報を表す信用情報に｢異動｣の記録がある状態をブラックリストだと一般的に言われているのです。
なお、日本では個人の信用情報を以下3つの信用情報機関で管理しています。
| 信用情報機関名 | 主な会員 |
|---|---|
| CIC （指定信用情報機関） |
クレジットカード会社 信販会社 |
| JICC （日本信用情報機構） |
消費者金融 信販会社 |
| KSC※ （全国銀行個人信用情報センター） |
銀行 銀行系カード会社 |
※運営元のJBAと表記されることもある
消費者金融ではJICCに加盟している業者が多いですが、JICCとCICの両方に加盟しているケースもあります。
また、3つの情報機関はそれぞれで信用情報を管理していますが、金融事故情報に関してはCRINというネットワークで情報を共有しているためブラックリスト入りしている事実は3つの情報機関全てで把握されます。
ブラックリストに載る原因
ブラックリスト入りしてしまう原因は以下のような金融事故が挙げられます。
- 自己破産や任意整理などの債務整理
- クレジットカードや消費者金融カードローンなどの支払いを滞納
- 携帯電話の端末分割払いを滞納
- 奨学金の返済を滞納
特に身近なのはクレジットカードやカードローンの支払い遅延、携帯電話本体の分割払い滞納です。
しかし支払いが1日遅れただけで事故情報として記録されるわけではなく、ほとんどが2ヶ月や3ヶ月以上滞納でブラックリストの対象となります。
1ヶ月以内の滞納でも1年で複数回あるとブラックリストに載ることがあるので注意してください。
なお、端末本体を一括で支払っていれば携帯料金を滞納しても信用情報に傷がつくことはありません。
こういった金融事故を起こしてブラックリストに載ると、問題が解決してから5年～10年間はカードローンなどの審査に通らなくなります。
支払遅延や滞納は信用を失うだけでなく、本当にお金が必要な時に借りられないというリスクを持ち合わせています。
申し込みブラックにも注意
消費者金融の審査時には金融事故の情報だけでなく、他社の申し込み履歴も情報機関を通して確認されています。
短期間に複数件のカードローンやクレジットカードなどを申し込んでいると新たに申し込む消費者金融の審査が不利になります。
これは申し込みブラックと言われる状態で、金銭的に困っているのではと疑われて審査に通過しにくくなるのです。
なお、1ヶ月に3件以上の申し込みをすると申し込みブラックの対象となる可能性が高くなります。
ただし申し込み履歴は6ヶ月しか情報機関で保存されないため、申し込みブラックになっても6ヶ月経過すれば審査に通過するようになるはずです。
このように申し込みブラックは金融事故を起こした際よりも短期間でお金を借りれるようになりますが、審査が通るようになったからと言って消費者金融やカードローンをむやみに申し込むと無意識にお金を借り過ぎて返済に苦しむ可能性があるので注意してください。
ブラックリスト入りしているか確認する方法
過去に金融事故を起こしたとしても数年経過すると、いつのことだったか分からなくなったり、クレジットカードの支払いを滞納したことがあるけれど実際にブラックリスト入りしたかどうか分からなかったりすることがあります。
そういった場合、自身の信用情報を情報機関へ確認する開示手続きをすれば事故情報として載っているかが分かります。
信用情報機関によって開示の手続き方法は異なりますが、多くの消費者金融が加盟しているCICとJICCは各窓口のほか、スマートフォンや郵送による情報開示を行っています。
なお、情報開示する際にはCICとJICCいずれも1,000円の手数料がかかるので注意してください。
自身が申し込みたい会社がどちらに加盟しているか分からないなら以下のサイトで検索してみましょう。
ブラックリスト対象者が消費者金融の審査に通過しにくくなる理由
過去の金融事故が原因でブラックリスト入りしているが、現在滞納中でなければ消費者金融の審査に通るのではと期待を持つことがあります。
しかし消費者金融の審査はそんなに甘くなく、大手消費者金融ではブラックリスト対象者はまず審査に通りません。
中小消費者金融のなかにはブラックリスト入りしていてもお金を貸してもらえることはありますが確率は低いです。
なぜなら金融事故を起こした経験がある消費者はまた金融事故を起こすリスクが高いと判断されるからです。
仮に審査を緩くしてお金を貸したとしても、自己破産などでお金が返済されず貸し倒れになってしまったら消費者金融にとっては赤字です。
ブラックリストの審査を厳しくしている理由は、貸し倒れによる損失を防ぐためなのです。
ブラックでも借りれる可能性がある消費者金融
ブラックリスト入りしているなら大手消費者金融より柔軟な審査を行う中小消費者金融でお金を貸りれることがあります。
ただし中小消費者金融でも申し込み時点で他社の支払を滞納しているなら審査落ちする可能性が高いです。
過去に金融事故を起こした経験があっても審査通過が期待できる消費者金融を5社まとめました。
アロー
アローは大手に劣らない最短45分という早さで審査結果が分かるので急ぎの場合にも安心です。
申し込みはネット、FAX、郵送から受け付けていますが、ネット申し込みは24歳以下や勤続1年未満の場合には利用できないので気を付けましょう。
カードの発行がされずコンビニATMなどでの利用ができないので、借入時は申し込み者の銀行口座への振り込みとなり、返済時は店頭へ持参するか指定の銀行口座への振り込みが必要となります。
| 申し込み条件 | 20歳以上かつ65歳以下 貸金業者からの借入れが年収の3分の1を超えていない 健康保険に加入済 他社の返済が遅れていない 自営業者は確定申告等年収証明が提出できること |
| 融資限度額 | 200万円 |
| 金利 | 15.00%～19.94%（実質年率） |
| 即日融資 | 可能 |
| 必要書類 | 本人確認書類 収入証明書 |
セントラル
セントラルはネットや自動契約機、支店窓口、郵送、コンビニのマルチコピーを利用したFAXでの申し込みが可能です。
借り入れ・返済はセントラルATMのほかセブン銀行ATM、銀行振り込みにも対応しているので便利です。
| 申し込み条件 | 20歳以上 定期的な収入と返済能力を有すること |
| 融資限度額 | 300万円 |
| 金利 | 4.80%～18.00%（実質年率） |
| 即日融資 | 可能 |
| 必要書類 | 本人確認書類 |
ライフティ
ライフティは電話もしくはネットからの申し込みが可能です。
ライフティを初めて利用する場合に限り初回借り入れ日翌日から35日間は利息無料で利用できる魅力があります。
銀行振り込みのほかセブン銀行ATMでの返済や借入も可能なので使い勝手も良いです。
1,000円からの融資にも対応しているので少額だけ借りたいという希望も叶います。
| 申し込み条件 | 20歳以上かつ69歳以下 |
| 融資限度額 | 500万円まで |
| 金利 | 8.00%～20.00%（実質年率） |
| 即日融資 | 可能 |
| 必要書類 | 本人確認書類 50万円を超える借入を希望している、または借入総額が100万円を超える場合は収入証明書 |
フタバ
フタバの申し込みはネット、電話で受け付けてもらえます。
初めてフタバを利用する場合、30日間無利息サービスの対象となるのが魅力です。
なお、借り入れ・返済は銀行振り込みのみの対応となります。
| 申し込み条件 | 20歳以上かつ70歳以下 安定した収入と返済能力を有する 他社消費者金融での借り入れが4件以内 |
| 融資限度額 | 新規申し込みは50万円まで |
| 金利 | 14.959％～17.950％（実質年率） |
| 即日融資 | 可能 |
| 必要書類 | 本人確認書類 50万円を超える借入を希望する場合は収入証明書 |
アルコシステム
アルコシステムへの申し込みはネットのみ受け付けていて、借り入れ・返済は銀行振り込みの対応となります。
アルコシステムではお友達紹介キャンペーンを実施中で、友人や知人を紹介すると最高1万円の現金プレゼントを受け取れるのが魅力です。
| 申し込み条件 | 20歳以上 健康保険に加入している 他社の返済が滞っていないこと |
| 融資限度額 | 50万円 |
| 金利 | 年15.000%～20.000%（実質年率） |
| 即日融資 | 可能 |
| 必要書類 | 本人確認書類 収入証明書 |
返済に悩んでいるなら消費者金融への申し込みではなく債務整理するのも一つの手段
支払いを滞納中でブラックリスト入りしていたり多額の借金を抱えていたりするなら、新たに消費者金融で申し込むのはおすすめできません。
そもそも支払いを滞納中または多重債務者だと中小消費者金融でも審査に通るのは難しくなります。
もしも消費者金融の審査に通りお金を借りれたとしても、結局借金がかさみ返済が滞る可能性が高いです。
それならばいっそ債務整理してしまうのも一つの手段です。
債務整理には任意整理や自己破産、個人再生、過払い金請求といった4通りの方法があり、収入や不動産の有無などによってどの方法が適しているか異なるので、弁護士や司法書士に相談しましょう。
もし所得が低く弁護士や司法書士に支払う着手金や報奨金の不安があるなら法テラス(日本司法支援センター)を利用すると良いです。
法テラスは国によって設立された法律相談総合窓口で、無料で法律相談を行ってくれるほか、必要な場合には弁護士や司法書士の費用等の立替えも行ってくれます。
借金の返済に苦しんでいるならば債務整理によって少しは楽になれるはずです。
ブラックでも絶対に闇金に申し込んではいけない
ブラックリスト入りしていると大手消費者金融では審査に通らず、中小消費者金融でも確実にお金を借りれるわけではありません。
申し込んだ消費者金融の審査に落ちてしまった時に「ブラックでも借りれる」｢審査なしで融資可能｣などという甘い勧誘を見かけたら自分でも借りられるのではと期待して申し込んでしまうでしょう。
しかし、誰でもお金を借りれるかのような宣伝をしている業者は闇金なので絶対に申し込まないでください。
闇金でお金を借りるとどういった危険があるか、また闇金と正規の消費者金融の見分け方をきちんと把握しておきましょう。
高い金利が設定されている
闇金は法外な高金利を設定しているのが特徴です。
消費者金融の金利は利息制限法と出資法という2つの法律で、年率20％が上限と定められています。
しかし闇金は年率20％を超える違法な金利で貸し付けを行っています。
金銭的に困っている場合には金利が高くてもお金を借りれるなら良いと考えるかもしれませんが、闇金でお金を借りてもどんどん利息が増えていき結局返済が進まなくなる危険性が高いです。
なかには金利が年20％以下なのに、別で手数料や保証料といった名目の支払いを要求されてしまうこともあるので注意してください。
消費者金融は利息と元本以外のお金を請求することができないよう、金利を実質年率で表記するように義務付けられています。
正規の消費者金融なら手数料や保証料などは金利に含まれているので、別で請求されるならそれば闇金です。
悪質な取り立てをされる
闇金でお金を借りるとあっという間に利息が高額になり、利息の返済だけで手一杯になったり、利息分さえも返済できなくなったりするでしょう。
闇金の返済が少しでも滞ると厳しい取り立てが待っています。
闇金は夜間でも関係なくしつこく電話をしてきたり、自宅や職場まで直接押し掛けてきたりして取り立てを行います。
そうなると家族や職場、近所にも借金をしていることがばれてしまいますし迷惑がかかります。
このような悪質な取り立てで精神的に追い詰めていくのが闇金の手口なのです。
闇金と正規の消費者金融の見分け方
近年では正規の消費者金融を装って、親切そうな見た目の担当者が丁寧な対応をしているソフト闇金も増えているため闇金だと気付かずに申し込んでしまう危険があります。
誤って闇金に申し込まないために闇金と正規の消費者金融の特徴から見分け方を把握しておきましょう。
| 闇金 | 消費者金融 | |
| 貸金業登録 | していない | している |
| 金利 | 年率20％以上 | 年率20％以内 |
| 保証料や手数料 | あり | なし |
| 固定電話 | なし | あり |
| 誇大広告 | あり | なし |
前述したように闇金は高金利と誰でも借りられるかのような誇大広告が特徴ですが、他にも連絡先の電話番号が携帯電話になっていることもあります。
闇金と正規の消費者金融を見分ける最も有効な方法は、貸金業登録の有無を確認することです。
貸金業を営む際には国や都道府県に登録する必要がありますが、闇金は登録せず運営をしています。
金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで申し込みを検討している消費者金融が貸金業登録しているかを確認できるので是非活用してください。
闇金でお金を借りてしまった場合の対処法
もしも闇金でお金を借りてしまったら自分自身でどうにかしようとせず、すぐに弁護士や司法書士へ相談してください。
法律の専門家がきちんと対処してくれます。
闇金に｢弁護士に相談したら家族にも危害を加える｣などと脅されたとしても、真に受けないでください。
弁護士や司法書士に相談すればすぐに取り立てが止まったり、法外な利息を取り戻せたりします。
ただし闇金と知っていてお金を借りるのは非常に危険なので絶対にやめてください。
まとめ
ブラックリストでも中小消費者金融ならお金を借りれる可能性はありますが、支払いを滞納中ならば審査落ちしてしまいます。
借金が多額で返済に悩んでいたり、クレジットカードやカードローンの支払いが滞っていたりするのであれば、思い切って債務整理するのも一つの方法です。
消費者金融の審査に落ちてしまったとしても｢ブラックでも借りられる｣｢審査なし在籍確認なしですぐに融資可能｣などと勧誘している業者は闇金なので絶対に申し込んではいけません。
甘い言葉に惑わされず本当に今すぐ借りないといけないお金なのかをしっかり考えてみてください。