ムダ毛の処理を自分ですることによる肌トラブルが明らかになってきている昨今では、脱毛サロンやクリニックを利用するのが常識になりつつあります。
でも高価ですし1年以上かけて通うものですから、安全確実なものを選びたいですよね。
脱毛サロンとクリニックでの医療脱毛の違い、また部位別の脱毛の体験談など脱毛を始める前に知りたいことを全部詰め込みました。
医療脱毛と脱毛サロンの違い
医療脱毛と脱毛サロンの違いは、脱毛するための方法、施術する人、通う回数、そして料金です。
医療脱毛の特徴
医療脱毛は、ほとんどのクリニックでレーザー脱毛を取り入れています。
レーザー脱毛は黒い色に反応する光を毛根にあてることで熱を集めて破壊する方法です。
濃く黒い毛ほどよく反応しますので、施術の痛みも多くなります。
特にVIO脱毛では肌自体もデリケートな上色素も濃いめですので、かなり痛いです。
それでも1回毎の施術で毛根が弱っていきますから、部位にもよりますが10回程度当てればほとんどの毛が生えてこなくなるか、あるいは生えてもごく薄い産毛程度です。
ただ医療行為なので、施術をするのは看護師さんです。
1回あたりの光の威力が強いので通う回数は脱毛サロンより少なくなりますが、それでも1~2回では体感的に減ったとは感じません。
料金は1回の施術あたり高いですが、6回パックでもなくなるとまでは行きませんが明らかに減るので最終的にかかる額は脱毛サロンに行くのとそれほどかわりません。
一部のクリニックでは電気針脱毛を取り入れています。
これは毛に沿って毛根に針を刺し、そこに電気を流して直接毛根を破壊するもので、一度施術をしたところからは二度と生えません。
そのかわり1本1本毛を処理するので非常に時間がかかるだけでなく、痛いです。
そのため広い範囲の脱毛には向いておらず、例えば男性のヒゲで残ってしまった部位や、傷跡に近くてレーザーや光を当てることができない部位にピンポイントで使うものです。
脱毛サロンの特徴
脱毛サロンは多くの場合光脱毛を使っており、1回の施術で毛根に及ぼせる力はレーザー脱毛より少ないです。
ただ毛根を弱らせる原理は変わらないので、完全に毛がなくなるところまではなかなか行きづらいものの、回数を重ねるとムダ毛を減らすことはできます。
光脱毛は医療行為になりませんので、施術は多くの場合エステティシャンです。
痛がりの人の場合、また部位に寄っては光脱毛でも痛みが強いと感じるかも知れませんが、クリニックと違って鎮静や麻酔をかけてもらうことはできません。
脱毛サロンは医療脱毛に比べて、施術1回あたりの値段は安いです。
しかし回数を重ねなければムダ毛は減らないので、レーザー脱毛の1.5倍程度の回数を見込んでおく必要があります。
ただ全身脱毛ができる一部の脱毛サロンでは、料金が月額制になっていて通い放題も選べるところもあります。
どこで脱毛する?おすすめランキング
脱毛は部位によってもクリニックによってもメソッドや価格が変わってきます。
しかし今は全身脱毛のパッケージがあるところが増えてきましたので、全身脱毛での満足度が高い施設のランキングを紹介します。
医療脱毛の口コミ
当サイトに寄せられた口コミです。
湘南美容外科でVIO脱毛をした読者さんが貴重な口コミを寄せてくれました。
脱毛サロンの口コミ
ミュゼとキレイモは全国展開していてよく名前が知られています。
そのため当サイトにもいくつか口コミが寄せられたので紹介します。
脱毛についての疑問あれこれ
脱毛サロンやクリニックで脱毛をするには、それなりに時間とお金がかかります。
すぐにツルツルになるというイメージで始めるとあれ?こんなはずじゃなかったという思いになってしまいかねません。
ですから、脱毛の流れを事前に知ってからクリニック選びを始めると、早く希望する結果を手に入れることができますよ。
脱毛とは?始めるために知っておくべきこと
脱毛とは毛をなくすことです。
ただなくすといっても、電気針脱毛やレーザー脱毛のように永久に近い効果を得る方法から、ワックス脱毛やカミソリによる自己処理のように今見えている毛だけが物理的になくなればいいという方法まであります。
ただ脱毛サロンでの施術や医療脱毛をしようと思うならば、毛の周期について知っておく必要があります。
それは、毛根には休止期、成長期、退行期の3つがあり、私たちの身体にはその3つの状態が混在しているということです。
毛穴の奥で伸び始めた毛は成長期にあります。
成長期の毛はメラニン色素を毛根までしっかり含むため、レーザーやフラッシュの光に反応しやすいです。
十分伸びた毛はしばらくすると退行期に入ります。
退行期はメラニン色素があまりなく、また毛を作る毛母細胞から毛が離れているのでレーザーへの反応が少なくなります。
退行期からしばらくすると体表の毛は抜け落ち、毛根は休止期に入ります。
休止期の毛穴にはアプローチする方法がありません。
すべての毛穴のうち、成長期にあるものは20%しかありませんから、どんなに効率的にできたとしても最低でも5回の施術が必要な計算になります。
そしてクリニックにもよりますが2~3ヶ月に1回の施術を進められますので、トータルでかかる時間は1年以上、光脱毛だけで目に見えるような結果を得たいなら年単位で考えておきましょう。
またレーザーやフラッシュでの脱毛は、あくまでメラニン色素に反応して毛根に働きます。
そのため、白髪や色素の薄い毛の脱毛、あるいはとても細くて短い産毛の脱毛は難しいです。
またお肌が日焼けしてしまっていると、毛に反応するはずの光が肌にも反応してしまうので、やけどなどのリスクが上がることを覚えておきましょう。
いつ始めるのがいい
部位にもよりますし、ツルツルにならなくても減っていればいいのかによっても違ってきますが、できれば秋のはじめには始めるのがおすすめです。
2ヶ月おきに5回の施術を受けられれば、ワキのレーザー脱毛の場合見た目はかなり減ります。
完全になくならないまでも、少なくあるいは細くなった毛にカミソリを当てるだけですので、剃り跡もそれほど黒く見えません。
ただVIOは痛みが強いので強い出力で施術するのは難しく、毛根が弱りづらいので1年間、あるいは5回の施術では減るもののツルツルになるところまでは行きませんが、腕やワキのように露出するところでもないのでいつ始めてもいいでしょう。
アウトドアが好きで日焼けしやすいなら、少なくとも施術は日焼けが落ち着いてから間を空けてするほうがいいです。
それでも最初の2~3回は毛周期に合わせて間隔を守って行ったほうが効率はいいので、確実に日に焼けない時期に始めるようにしましょう。
どの部位をするのがおすすめ?
自分が一番コンプレックスに思っていて、自己処理が苦痛な箇所からするのがおすすめです。
ただVIO脱毛は水着をかわいく着たいという理由やコンプレックスの解消という側面もありますが、普段から清潔に過ごしたいという思いから行う人が多いです。
VIOラインの脱毛はハイジニーナとも言われていますが、ハイジニーナの言葉の所以は「衛生状態」という意味のhygieneです。
生理のときに汚れがうまく取れなかったり、洗いづらかったりするのが嫌という動機だったり、家族の介護で世話がしにくかった経験から自分が介護を受ける可能性に備えてという動機で脱毛する人も多いのです。
そうでなくても粘膜の近くで痛みを感じやすく、自己処理をしても肌トラブルが起きやすい箇所ですので、まずはVIOから始めるのも一つの方法です。
また脇は多くのサロンでVIOや他の部位とセットで施術ができたり、あるいは安い価格でできたりするので他の部位とセットで始めるほうが早く終わるでしょう。
脱毛サロンでは永久脱毛ができない?
結論から言って、脱毛サロンで永久脱毛ができないというのは本当です。
というのは、脱毛サロンでは医療従事者が施術をするわけではないので、毛根を破壊して毛を生えなくできるような強い施術ができません。
フラッシュ脱毛も医療レーザー脱毛と原理は同じとはいえ、治療にかけられる力の強さが違うのでホルモンバランスや施術間隔の空き過ぎなどで再び毛が生えてくる可能性がある程度はあります。
医療レーザー脱毛でも色素の薄い細い産毛の処理が難しかったり、傷跡やケロイドの近くに生えてしまっている毛を処理できないという短所があったりしますが、通う回数が少なくても確実に生えなくしたいのならば医療脱毛を選びましょう。
フラッシュ脱毛も施術を重ねれば徐々に毛は減りますので、元のフサフサのムダ毛に戻ってしまうということは少ないです。
脱毛したい部位別お役立ち情報
全身脱毛
全身脱毛はどうしても1回の施術あたりの時間がかかりますし、お金もかかってしまいます。
そのため、毛周期に合わせて効率よく脱毛を進める必要があります。
顔
顔はサロンやクリニックによって扱いがあるところとないところがあります。
その理由は、すこしでも照射部位を間違えるとトラブルになりがちだったり、目の近くで光が当たると危険だったり、産毛が薄い人の場合レーザーを当てても毛が光を吸収しないため効率が悪かったりするからです。
だからといって全く脱毛ができないわけではありません。
サロンやクリニックでの方法や、気軽に顔脱毛ができないときの自己処理の方法をまとめました。
ヒゲ
男性にとって脱毛サロンやクリニックに行くのは敷居が高いものですが、男性専門のクリニックなどではヒゲ脱毛を扱っています。
まばらに生えていたり、どんなにそってもすぐ青ひげになってしまうほど濃いとそれはそれで悩みとなってしまいますよね。
髭が薄い人でもヒゲ脱毛をしたほうが良い理由や情報をまとめました。
VIO
多くの人が知りたいと思いつつ、気軽に尋ねるのがはばかられる部位がVIOでしょう。
実際にVIO脱毛経験者から口コミを集め、効率よく脱毛を終えるための情報としてまとめました。
腕、脚
ワキやVIOの脱毛を終えると、次に気になるのが夏露出しやすい腕や膝下です。
自己処理ができないわけではないのですが、それでも手間を減らしたり見た目を良くするために少しでも減らしたいですよね。
腕や脚の脱毛をする際のポイントを纏めました。
その他
人の数だけコンプレックスがあるように、えっこんな部位も脱毛できるの?という箇所もあります。
可愛いネイルが映える指にするなら腕だけでなく指毛や手の甲も一緒に脱毛したほうがきれいですし、男性の乳首に生える剛毛も悩みのタネとなりがち。
こんなところも脱毛できるという例と効果を徹底解説します。
脱毛方法を解説!おすすめ部位
電気針脱毛
1回の施術で確実に毛根が破壊できる電気針脱毛は、毛穴ごとに行なうため施術の料金が高く時間もかかり、そして痛みも非常に強いです。
そのため、男性の顔でヒゲから離れたところにぽつんと生えている剛毛や、傷跡などの周辺にあってレーザーで処理しきれなかったものにピンポイントで利用するのがおすすめです。
またフラッシュやレーザーは白髪には反応しませんので、白髪のムダ毛をどうしても脱毛したい場合にも利用できます。
医療レーザー脱毛
医療レーザー脱毛は1回の施術ではムダ毛がなくなりませんが、8~12回程度でほぼ再生しないところまで持っていけます。
あらゆるところに使えますが、なんとなく減ればいいというところより確実になくしたい部位に使いましょう。
たとえばワキやVIOは目立つ太くて濃い毛が生えるところなので、処理した箇所はもう生えてこないほうがいいですよね。
そういう箇所は、威力の強いレーザーで行うのがおすすめです。
光脱毛
脱毛サロンで採用される光脱毛は威力が医療レーザーよりは弱いため、望む効果を得たいならば回数を重ねて通う必要があります。
そのためなんとしてもツルツルにという箇所には向かず、減ってくれれば、毛が細くなってくれればよいという程度の考えでできる箇所に向いています。
たとえば腕や脚、顔の産毛を広く行うなら光脱毛も選択肢になります。
どうしてもサロンにはいけない!家庭で脱毛するなら
カミソリや毛抜きなどを使った自己処理は、肌が荒れる原因になりますのでおすすめはできません。
しかしどうしても傷跡などを見られたくなかったり、子どもや家族から離れることが難しかったりする場合はサロンに通うなどとんでもないですよね。
自分で処理したい場合に役立つ情報をまとめました。
まとめ
自己処理が肌を傷つけることが明らかになっている昨今では、ムダ毛処理を自分で行う時代は終わろうとしています。
それでもサロンやクリニックでの脱毛はまだまだ高価ですし、肌トラブルが起きる可能性もないわけではないので不安がありますよね。
脱毛サロンと医療脱毛のメリットとデメリットが分かれば、部位によって分けたり、あるいはクリニックかサロンいずれかでの全身脱毛を契約したりなどの選択ができるようになります。
脱毛は年単位で時間がかかるものですから、迷っているなら今が始めどきですよ。