
背中のムダ毛を脱毛しよう
背中を脱毛したいと考えた時に、自分で処理するか、サロンやクリニックで処理してもらうかは悩みどころです。
費用や期間、肌への負担はもちろん気にすべき点ですが、脱毛をする場合は、腕や足と違って産毛であることが大きなポイントとなるのです。
背中の脱毛をするメリット、どんな方法があるのか、そして注意点を見ていきましょう。

背中を脱毛するメリット
背中は普段着を着用している状態では見えない部位。また自分の視界に入ることもほとんどないため、あえて脱毛をしなくてもよいのでは…と考える人が多い部分でもあります。
ところが、背中を脱毛処理しておくと「しておいてよかった」と思える場面が意外と存在します。
背中の空いたドレスや水着を着こなせる
自分の結婚式はもちろんのこと、友人の結婚式やパーティーなどでドレスを着るとき。
また、夏に限らずレジャーで水着を着たいとき。
やはり気になるのは背中のムダ毛です。
後ろ姿は、自分では見えなくても周りからは目に入りやすく、印象に残る部位です。
せっかくなら美しい印象を与えておきたいもの。
滑らかに輝く背中がアピールできるドレスや水着はとても魅力的で、堂々と着こなしているとより美しく見えます。
そこで背中の脱毛をしておくと、いざという時に「隠す」のではなく「魅せる」という方向でドレスや水着を選ぶことができるようになります。
全体のデザインや色は気に入ったのに、背中が大きく開いているせいで諦める…そんな悔しい思いをしなくて済むなんて、とても嬉しいことですよね。
背中ニキビ対策にもなる
背中に赤いニキビがポツポツとできてなかなか治らない人は、脱毛をすることで改善が期待できます。
実は、背中は皮脂腺が多くニキビができやすい部位。
そこにムダ毛があると汚れが溜まりやすくなり、ニキビができやすくなったり、治りにくくなったりと悪循環を招いてしまいます。
背中のムダ毛を除くことで汚れが付着するのを防ぎ、さらに毛穴を引き締めることができるため、ニキビの改善も期待できます。
背中の脱毛を自分でする方法
やり方とポイントに気をつければ、背中の脱毛は自宅でも行うことができます。
サロンに比べると費用が抑えられ、自分の空いた時間に脱毛することができるので節約派の人や忙しい人におすすめです。
脱毛クリームを使う
専用の薬剤を塗って数分放置し、薬剤ごと洗い流す方法です。
メリットは、自己処理の中で最も広い範囲を処理しやすいこと。短時間で済ませたい人にぴったりです。
デメリットは、身体がかたいと背中に手が届きにくく薬剤を完璧に塗り広げられないことです。
塗り残しを確実に防ぎたい場合は、人に手伝ってもらうと安心ですね。
また、薬剤は刺激があり肌荒れやニキビのもとになりやすいので、常時使用するのは避けた方が良いでしょう。
除毛スプレーを使う
除毛スプレーを吹きかけて数分放置した後に、薬剤で溶かした産毛ごと除去する方法です。
クリームと同じく一度に広範囲を処理することができます。
クリームよりは手が届かないところも吹き付けやすいですが、やはり背中なので手伝ってもらう方が確実です。
デメリットは、肌への負担がかなり大きくなってしまうこと。
いつも使用するのではなく、あくまで一時しのぎ的に使用しましょう。
また、本格的に使用する前に、必ず見えるところでパッチテストを行いましょう。
専用シェーバーを使う
背中専用のシェーバーは持ち手が長く正面刃になっていて、背中を脱毛しやすいようになっています。
剃り残しがないように鏡で確認しながらできる場合は、しっかり毛を無くすことができる方法といえます。
デメリットは、剃刀負けを起こす可能性があることと、コスパの悪さです。
刃をこまめに変える必要があり、買い替えながら継続的に使用すると費用がかかります。
また、せっかくムダ毛がなくなっても剃刀負けで真っ赤…なんていう事態を防ぐために、ボディソープではなくシェービングクリームを使用しましょう。
専用スティックを使う
専用スティックというのは、コイル状になった金属製のスティックで、肌の表面を転がし産毛をからめとって除去する方法です。
コイルの隙間に産毛がからまって、動かしたときに引っ張られて抜ける仕組みなので、その際に痛みを感じることがあります。
炎症を起こさないように、抜いた後は保湿をしましょう。
スティックは1,000~2,000円程度で手に入ります。刃と違ってこまめに買い替える必要がないのでコスパは高いといえるでしょう。
デメリットはやはり痛みと、使い方が難しくコツがいるということ。
むりやり産毛を引っこ抜く仕組みがやや安全性に欠けるということで、取り扱いが少なくなってきています。
サロンやクリニックでの背中の脱毛方法
脱毛サロンの主流である光脱毛
脱毛サロンの主流である光脱毛には「フラッシュ脱毛」「IPL脱毛」「ライト脱毛」等と呼ばれます。
電車の車内広告でもよく見かけるもので、かなりメジャーになっています。
代表的なサロンはミュゼが挙げられます。
仕組みは、光に反応した毛が施術後10日~2週間程度で抜け落ちるので、それを毛の生え変わる周期に合わせて間を空けながら繰り返すことで、だんだんと生える毛が少なくなっていくというものです。
施術のペースは2か月に1回程度といわれています。
デメリットは脱毛期間が長いことで、最低でも2年はかかると考えておいたほうがよいでしょう。
しかも、背中に生える毛は産毛のような色が薄い毛のため、光が反応しづらく効果が低くなってしまいます。
よって背中の産毛を完全に自己処理が必要ない状態まで脱毛するには、18回程度施術を行うために2年半~3年を見ておく必要があります。
頻度 | 脱毛完了までの期間 | 脱毛完了までの費用 |
---|---|---|
2か月に1回 | 2年半~3年間 | 約135,000円~162,000円 |
想像以上にお金や時間がかかると思う人もいるはずです。
そこでもう一つおすすめなのが光脱毛の進化版ともいえる「SHR脱毛」です。
代表的なサロンはストラッシュ。
こちらは毛の周期を気にせずに施術することができるため、IPL脱毛よりも期間が短くてすむのが特徴です。
1か月に1回ほどのペースで施術を進められるので、18回の施術を最短1年半~2年で終えることができます。
ストラッシュには月額7,980円の全身脱毛コースがあるので、これを1年半継続したとして、費用は143,640円。IPL脱毛とSHR脱毛では費用にさほど差がないことが分かります。
光脱毛のサロンでは背中のみのプランは少なく、全身脱毛プランに含まれていることが多いかオプション扱いになることが多いので、背中以外も一緒に施術していきたい人にはお得感があります。
クリニックで行われるレーザー脱毛
クリニックで行われるレーザー脱毛は「医療脱毛」とも呼ばれています。
光脱毛よりも強力なエネルギーを利用して施術する方法ですが、光脱毛と同じく色の薄い産毛などには反応しづらく、背中の脱毛効果はあまり期待できません。
ただし「ダイオードレーザー」という種類のレーザーは産毛の脱毛にも効果的なことが証明されています。
それでもやはり腕や足に比べると効果が劣るので、回数を重ねることが必要です。
背中の場合は6~8回が最低ラインです。
頻度 | 脱毛完了までの期間 | 脱毛完了までの費用 |
---|---|---|
2~3か月に1回 | 1年半~2年間 | 約192,000円~256,000円 |
医療脱毛はレーザー脱毛に比べて痛みが強い傾向があり、背中の場合は広範囲にわたって我慢しなければならないことが注意点です。
その他脱毛方法
施術効果の高い美容電気脱毛
美容電気脱毛は、毛穴に微弱な電流を流して毛根を1本1本確実に処理していく方法です。
施術後は毛の再生能力がほとんど無くなるのが特徴です。
何より、この方法は毛の濃さに関係なく処理が可能なので、背中の産毛にも高い効果が期待できます。
専用ジェルで施術するS.S.C方式
S.S.C方式とは、「スムース・スキン・コントロール方式(Smooth Skin Control Method)」の略称。専用ジェルに含まれる有効成分「フィリニーブ」の働きによって脱毛する方法です。
施術後2週間ほどで毛が自然に抜け落ちます。
ジェルの有効成分は背中の産毛でも一定の効果が期待できます。
背中を脱毛するときの注意点
サロンでの脱毛は方法による効果の違いが大きい
サロンでの脱毛方法はさまざまですが、背中の脱毛にはほとんど効果が期待できないものもあります。
注意すべきは、背中の毛は産毛であり、腕や足のような濃い毛には有効な光脱毛も今一つ効果を発揮しにくいということ。
数ある方法の中でも、美容電気脱毛やS.S.C方式、ダイオードレーザーを使用したレーザー脱毛が背中の脱毛には有効です。
施術により支払い方法を検討する
背中の脱毛に効果の薄い施術で回数を重ねてしまうと、思ったより効果が得られずお金ばかりかかってしまうことも。
効果が期待しにくい背中の脱毛の場合は、方法を最初から固定してしまう一括払いを避けるということも考えましょう。
全身脱毛で背中部分の施術も対応できるサロンもあるので、他の部位も一緒に脱毛したい場合は活用できます。
背中のみの脱毛では境目が目立つこともある
背中だけがツルツルになった結果、脱毛処理をしていないうなじとの境目が目立ってしまうことがあります。
鏡でチェックしてうなじの産毛が気になる場合は、初めから全身脱毛コースに背中やうなじも含めてしまうのがおすすめ。
同じ時期に始めることで仕上がりが自然になるだけでなく、オプションで新たな部位を後から増やすよりも、まとめたコースの方が費用がかからないケースがほとんどです。

背中の脱毛の施術方法はきちんと考えよう
背中の脱毛をするときに、最も考えなくてはならないのは背中の毛が腕や足とは違って産毛であることです。
濃い毛よりも薄い毛の方が脱毛が難しいというのは少し意外なことだったかもしれません。
これをふまえて、サロンやクリニックでの脱毛について予算をたてる際は少し回数を多めに見積もっておくと、後から驚かずに済みます。
自分で処理する際は、せっかくのツルツルボディーが荒れて真っ赤に…なんてことにならないよう、刺激の少ないローションやクリームで保湿をして、アフターケアにも気を遣ってあげましょう。