タモリ式入浴法は不潔か?1年実践して見えたメリット、デメリット

ギネスブックにも掲載された国民的お茶の間タレントのタモリさんの私生活は多くの人の興味のあるところですよね。60を過ぎても若々しさを感じさせた彼は芸能界でも屈指の「美肌」と言われていて、その美肌の秘訣が「タモリ式入浴法」としてここ数年で話題になっています。

しかし、その入浴法は世間的に「不潔」とされているタブー的な入浴方法なので、美肌や美容に興味のある女性にとってはなかなか取り組みにくいはず。そこで今回既婚者である自分が1年通してタモリ式入浴法を実践し、その中で感じたメリット、デメリットの生の声をお届けします。

タモリ式入浴法

簡単にタモリ式入浴法を説明いたします。
ご存知の方は読み飛ばしてもらって構いません。

湯船に10分以上。石鹸、ソープは使わない

タモリ式入浴法は身体を洗いません。これは身体についている常在菌を必要以上に洗い流さないためでもありますし、敏感肌の人に取って石鹸の洗浄力はトラブルの原因になるからと言われています。

その代わりに湯船に10分以上つかって、身体の汚れや皮脂をお湯だけで洗い流します。

よく言われるメリット

  • 乾燥肌や吹き出物がなくなる
  • 美肌効果(タモリ見ればわかりますね)
  • 体臭・加齢臭が減る

心配されるデメリット

  • 本当に汚れが取れるの?
  • 臭くならないか?
  • 不衛生

専門家の意見

専門家でも意見が分かれるようですが、ある程度効果の見込める入浴方法のようです。

  • 肌に存在する常在菌は「美肌効果」を持つもので、酸性の膜を作って外界の汚れやアレルゲンから肌を守る働きをしています。石鹸で洗うと90%の常在菌が失われるので肌トラブルが発生する。(東京医科歯科大名誉教授・藤田弦一郎氏)
  • 入浴だけでは皮脂は落としきれないので、皮脂の分泌が多いポイントは石鹸を使う方が良い。皮脂は時間経過で酸化して肌トラブルを引き起こす。皮膚科医の立場では適所に石鹸を使うべき。(皮膚科美容皮膚科渋谷スキンクリニック・吉田貴子氏)

懐疑的な意見を持たれている皮膚科の吉田氏も、年齢や状態によって効果のある人もいることを認めています。

元々身体の洗いすぎは皮膚に逆効果と言われているので、過度な洗浄を避ける意味も含めて、タモリ式は一定の効果があると個人的には受け止めています。

どんな人がタモリ式に向いているの?

代謝が落ち着く20代後半以降が望ましいです。新陳代謝の激しい10代成長期の人は絶対にやらないでください。垢が降り積もって悲惨なことになります。

また皮膚に異常のある人は医師の診断を受けてから実践するようにしてください。

  • オススメできる人
    女性・乾燥肌の人・老齢者

タモリ式入浴法実践記

年齢:アラサー
肌の状態:乾燥肌
体臭トラブル:なし

知り合いが慢性的な皮膚炎を発症し、皮膚科医に石鹸の使用を禁じられたと聞いて、体を洗う行為に疑問を持つ。ネットで調べてタモリ式入浴法をしり2014年4月から実践開始。お風呂に10分以上つかって、石鹸は使わないやり方を真面目に実践しました。6月梅雨ごろに、脇や足の指など奥まった場所の不快感が高まり挫折。昔から水虫予防に常に足は徹底して洗っていたので、洗えない気持ち悪さがストレスになりました。

真夏ごろから発汗が気になりだしたのを機会に、脇の下や足のムレによるニオイや汚れを石鹸で洗い始めて現在まで継続しています。汚れが溜まりやすい関節周りや皮膚のが重なる箇所は今でも石鹸で洗っています。正確な「タモリ式入浴法」ではなくなってしまっていましたが、きちんと実践するというのはなかなか難しいですね。子供の頃から当たり前のようにしてきた習慣をしないストレスに負けて、気分によっては全身を洗うようにしています。

9月〜12月にかけてお湯だけで頭を洗う「湯シャン」にも挑戦しました。しかし12月ごろに頭髪の匂いを指摘されて断念。頭皮の状態は良好でしたが、どうしても皮脂の匂いが消しきれなかったようです。

現在は、皮脂や汗が多く汚れが溜まりがちな関節周りは石鹸でしっかりと洗い流すようにしています。

肝心の効果は?

真冬にはスネ周りを中心に粉が吹くほどの乾燥肌が、今シーズンは痒みや乾燥にほとんど悩まされることなく過ごしました。乾燥肌特有の肌トラブルの改善が体感できています。冬になるたび妻にボディミルクやニベアを借りて保湿を頑張っていましたが、スキンケアから解放されて万々歳です。

ですが顔はお湯だけの洗顔だと突っ張ってしまい、オールインワンゲルでスキンケアしています。

肝心の臭いは、家族に聞くと何も感じないそうです。湯シャンの時の方がニオイが気になったと言われたくらいでした。

感じたデメリット

  • 入浴後のサッパリ感がない
    そのサッパリ感が恋しくなって全身を洗う時があります。
  • 「洗う=清潔」から抜け出さないとタモリ式入浴法はストレスになります。タモリ式入浴の一番デメリットは、体を洗わない不衛生な自分というイメージから抜け出せないストレスかもしれません。

タモリ式入浴で意外と使えるアイテム

タモリ式入浴は石鹸やボディーソープを利用しないので、お風呂場の中もスッキリ断捨離できるため一部のシンプルライフにも積極的に取り入れられている入浴法です。

しかし単純に備え付けのシャワーだけ浴びるだけでは落ち切らない毛穴の汚れや、頭皮の汚れがあるのも事実といえます。

カラダを洗い清潔感を求める日本の社会的な風潮と、タモリ式入浴法の両立のために便利なアイテムを3つ紹介するのでぜひりようしてください。

つげ櫛

湯シャンも同時に実践するなら一つはあったほうがいいのが「つげ櫛」です。

洗髪することが珍しかった昔の日本の女性は、つげ櫛を使って髪の毛の手入れをしていたと言われています。

つげ櫛で髪についたホコリや汚れをある程度落としておくことで、湯シャン時の汚れが落ちやすくなる効果が期待できます。

またつげ櫛に染み込ませてある椿油がキューティクルを保護してくれるので、湯シャンの有無に限らず美髪効果のある点もつげ櫛の利点です。

なにより一度購入すれば長く使えることから、男女問わず一つは所有することをおすすめします。

オールインワンゲル

タモリ式入浴法は常在菌の力で肌を守りますが、肌質によってはオイリーになったり乾燥したりしてしまいます。

特に女性の場合ですが、タモリ式を実践するにも化粧を落とすために最低でもクレンジングは利用しなくてはいけません。

その場合、クレンジングで傷んだ肌のバリア機能を補うためにある程度のスキンケアが必要になります。

タモリ式には入浴の時短や省エネも含まれるので、ここではスキンケアも手軽さと時短をメインにオールインワンゲルをおすすめしています。

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