ポケットWiFiを使うとき、圏外表示やアンテナが立っているのに通信できない状態だと困ってしまいますよね。
今回はポケットWiFiが圏外表示になった場合やアンテナがあるのに通信できない場合の原因と対処方法を解説します。
ポケットWiFiが圏外表示に!考えられる理由は?
ポッケットWiFiが通信できない場合、次の4つの原因であることが多いです。
- エリアの端に出ている
- 誤操作で機内モードなどになっている
- 端末の調子が悪い
- 電波障害が発生している
エリアの端に出ている
ポケットWiFiもスマホと同じように基地局から電波を貰って通信しています。
したがって、サービスエリアから外れてしまうとそもそも通信できません。
また、サービスエリアの境界付近や高地、開けた場所では遠方補足という現象が発生してアンテナが立っているのに通信できない可能性があります。
遠方補足とは遠い基地局の電波を受け取ってしまい、端末から発信する電波が届かずに通信できない状態です。
これは基地局より端末の発信する電波が弱いことで起こります。
誤操作で機内モードなどになっている
サービスエリアに問題がない場合、次に考えられるのはポケットWiFiの設定です。
最近はスマホのようにタッチパネルを採用した端末も多いため、気付かずに設定を変えてしまうこともあるのです。
機内モード
機内モードは電源が入っていても通信を一切行わない設定のことです。
機種によっては「データ通信機能」など表記が異なる場合や、機内モードを搭載していない場合もありますが、通信できない状態のときは真っ先に確認する設定項目です。
アクセスポイント設定(APN設定)
ポケットWiFiもスマホと同様にアクセスポイント設定があります。
この設定を誤って変更してしまうと、アンテナが立っていても全く通信できません。
IPアドレスの競合
めったに起こることではありませんが、何かしらの原因でIPアドレスの競合が起こると一切通信できなくなります。
IPアドレスとは通信の宛先を特定するインターネット上の住所のようなものです。
特別な設定をしていなければIPアドレスは自動で割り当てられるので端末の再起動で直りますが、会社で支給された場合など、固定IPアドレスで使っていた場合は管理画面で値を変更する必要があります。
パソコンから管理画面に入って設定を変更している
ポケットWiFiの多くの機種はパソコンと接続することでDNSや無線LANチャネルの変更などさまざまな設定を変更できます。
詳細な設定ができる反面、誤った設定をすると圏外になったり全く通信できなくなったりするので注意が必要です。
通信ができなくなる前に設定変更を行っていた場合、設定を元に戻してみましょう。
なお、無線LANチャネルを12~13に設定して保存した場合、パソコンの対応する無線LAN 規格によってはSSIDが認識されなくなります。
この場合はUSBケーブルで接続するか、ポケットWiFi本体をリセットするしかなくなります。
端末の調子が悪い
サービスエリアも設定も問題ない場合、端末本体の故障が視野に入ってきます。
アンテナや基盤などの内部部品が損傷しても、外観から判断するすべはありません。
契約しているプロバイダのショップやサポートに連絡して修理に出すことになります。
サービスの提供側に障害が発生している
ここまでの全てに問題がない場合、電波障害などサービス提供側に問題が発生している可能性があります。
電波障害
ポケットWiFiを利用している地域の基地局にトラブルやメンテナンスが発生すると電波の供給がストップします。
都心など複数の基地局から電波の供給を受けている地域では考えにくいですが、郊外やサービスエリア境界近くなど基地局が少ない地域では1ヶ所のトラブルで圏外になる可能性があるのです。
また高圧電線付近などは通信を妨害されやすく、エリアマップでは分からないエリア内圏外になっている場合があります。
ネットワーク障害
基地局などの物理的なトラブルがない場合でもネットワーク障害が発生することがあります。
例えば2017年8月25日に発生した全国的なネットワーク障害はGoogleが誤ったネットワーク経路を設定したために起こりました。
インターネットは全世界に繋がって便利な反面、1企業が起こしたトラブルが波紋のように広がっていく可能性があるのです。
こうした障害が原因の場合、私たちは解決を待つしか方法はありません。
ポケットWiFiが圏外表示になったときにすること
ポケットWiFiが圏外や通信不能状態になった原因を確認したところで、それぞれどのように対処するか解説します。
サービスエリアの外に出ていないか確認する
サービスエリアから出ている場合、通信をすることは不可能です。まずはお使いのポケットWiFiのサービスエリア内か確認しましょう。
万が一サービスエリア外の場合、サービスエリアが拡張されない限り通信できません。
また、サービスエリア外にも関わらずアンテナが立っている場合は遠方補足なので通信はできません。
お使いのポケットWiFiを使えるようにしたい場合、サービスエリアの要望を出してみましょう。
しかし要望を出しても確実に基地局が設置される保証はなく、仮に要望が通ってもすぐに基地局が設置されることはありません。
エリア外になっているのが自宅など固定回線を引ける場所ならポケットWiFiを解約して固定回線に乗り換える選択肢もあります。
ソフトバンク光など、他社インターネットからの乗り換えで契約解除料金や端末代金を負担するキャンペーンを行っているプロバイダがあります。
違約金や端末代金の残債が高額のために契約しつづけているのなら思い切って乗り換えるのが1番早い解決方法です。
端末が機内モードになっていないか確認する
端末の設定が機内モードになっていないか確認しましょう。
機内モードが搭載されていない機種や、「データ通信機能のON/OFF」など名称が違う場合もあるので、詳しくはお持ちの取扱説明書を確認してください。
もし取扱説明書が手元にない場合はプロバイダのサポートページやメーカーページから確認できます。
端末を再起動する
ここまで何をしても直らない場合、端末を再起動しましょう。
一旦電源を切ることでIP競合など、システムやネットワークの軽微なトラブルは解決します。
再起動でも直らない場合、最終手段は端末のリセットです。
ほとんどの機種にリセットボタンがあり、押すと工場出荷時の状態に戻るので、設定ミスやシステム不調が原因だった場合は使える状態に戻ります。
ただSSIDなど設定を変更して使っていた場合、再設定が必要になります。
プロバイダのページで障害やメンテナンスの状況を確認する
エリアや端末に全く問題がない場合は基地局やネットワーク全体のトラブルが予想されます。
接続障害が発生した場合、プロバイダのページで障害情報が公開されるので一度チェックしましょう。
障害情報がでている場合、私たちユーザーは解決を待つしかありません。
WiMAXがつながらない原因は?
WiMAXが繋がりにくいと言われる大きな理由は、ケータイ会社の電波と比べて障害物に弱い電波を利用しているから。
屋内に入ると電波が届きにくくなると言われるのは、WiMAXが利用している周波数が原因なのです。一昔前は室内に入ると窓際以外は圏外になってしまうなど、電波の悪さが際立ちました。
過去に、速いけどまともに使えないってレッテルを貼られてしまい、今でもその印象のままWiMAXは繋がらないと言われているところもあります。
ですが、WiMAXも繋がりにくいままではユーザーを満足させられないことはわかっていました。
そこで端末のアンテナを強化することで微弱な電波状況でも電波を拾って快適に通信できるシステムを開発します。
WiMAXの電波の弱点を端末側でカバーするようにしたのです。
進化した端末が導入された頃からWiMAXの評価が別れるようになります。
古い端末ユーザーは「繋がらない」、新端末ユーザーは「言われているより繋がる」と。
WiMAXはケータイ3社と比べてユーザー数が少なく、資金力にも劣るためアンテナ基地が少ないです。
アンテナ数が少ないとアンテナとアンテナのスキマが増えてしまいます。このスキマの地域を「セル境界」といいますが、この境界線はアンテナの電波が干渉しあい通信品質が低下してしまうのです。
アンテナの境界が多かったWiMAXは、セル境界の通信品質低下が頻繁に起こり、結果として繋がりにくかったり速度が低下する現象が起こっていたのです。
ですが、最近はアンテナ基地局もどんどん増えていき、セル境界も少なくなってきました。
WiMAXも長年獲得してきたユーザーのおかげで積極的な設備投資を行えるようになり、近年は通信品質向上と回線速度アップは目覚ましい物があるのです。
理屈はいい!WiMAXがつながらなくて困ってる!
理論的にはWiMAXのエリア内なら繋がらないはずはありませんが、今まさに繋がっていない人もいるでしょう。
先に書いてあるポケットwifiと対応内容はほぼ同じですが、いまつがらない人はそういう人はどうしらたいいのでしょうか?
解約する
これが一番簡単な方法です。しかし違約金が必要になるので一番避けたい手段です。
つながらないと入っても、行動圏内すべてが100%繋がらない人はいないはずなので、出来る限り解約は最後の手段にとっておきたいですね。
アンテナを自作
自作と入っても、100均一のステンレスボールとまな板立てを用意するだけ。
用意するもの
* ステンレスボウル
* 鍋立て or まな板スタンド
ボールの中に端末を置くだけで電波の受信感度が大幅に上昇します。
ただこれでは移動中の弱電界には対応できませんので、あくまで自宅利用でWiMAXが遅い人向けの手法です
格安SIM mineoに差し替える
かなり邪道ですが、使えない物を持っていてもしょうがないので、au系の格安SIMであるmineoのSIMを差し替えて利用するという手もあります。
残契約月数にもよりますが、3GB900円のプランを契約しておき、解約後mineo 10GBプランに乗り換えればひとまず使えないWiMAX端末が無駄になることだけはありません。
ただしこの方法は、WiMAXの月額料は解約まで残りますし、端末のサポート外なので自己責任であることを理解して挑戦してください。
WiMAXが特に通信品質を厳しく言われる理由
WiMAXの持ち味の大容量通信は、ギガ放題というサービスを別途契約しないと利用することが出来ません。
ギガホーダイなしだと7GBに通信量は制限されてしまいます。これだとライバルと殆ど変わらないのに、値段ばかりが高いサービスになってしまいます。
事実上ギガホーダイが必須なので、ライバルより料金が割高になるのがWiMAXの弱点ともいえますね。
高速でたくさん通信できるものの、価格が高いことから繋がりやすさに強い関心が向けられてしまうのが辛いところです。
逆に価格が下がれば、繋がりにくいという不満も随分解消されそうな気がするのでしょうが、どうでしょうか?
4,000円以上の価格だったら我慢できない小さな不満も、3,000円台になれば評価は変わってくるはず。
それに近年WiMAXは繋がりやすさ向上のために4×4MIMOや先進技術8×8MIMO導入検討など、接続面で積極的な技術採用を行っています。
これからWiMAXを選ぶ人は神経質になりすぎず、WiMAXの大容量通信を楽しめるよう優良でで割安なプロバイダを選択しましょう。
まとめ
ここまでポケットWiFiが圏外表示や通信できない状態になったときの原因と対処法を解説しました。
物理的にエリア外に出ている場合はエリア内に戻るほかありませんし、端末の設定を誤った場合や軽微なトラブルはルーターの設定変更や再起動で直ることがあります。
それでも直らない場合は通信障害の可能性もありますから、プロバイダのホームページをチェックする習慣をつけましょう。
今まで使えていたのに急に圏外になった場合や何かがおかしいと感じた時、端末の設定確認と再起動、そしてプロバイダのウェブサイトの確認は必須です。
何かトラブルがあったとき、初めからショップやサポートセンターを頼ることもできますが、長時間待たされることが多くなりがち。
サポートを受ける前にぜひこの記事を参考に自己解決に挑戦してみてください。