
ポケットWiFiやWiMAXのルーターが充電できないと大変です。もしかしたらこの記事を読んでいるあなたは今まさに充電できなくて困っているかもしれません。
というわけで、前置きなしに想定されるトラブルの原因と解決策をサクッと紹介しちゃいます!
と思ったらかなり長くなってしまいました、ので目次から必要な情報に飛んでください。
ポケットwifiルーターが充電できなくなる原因
ポケットWiFiルーターが充電できなくなく原因は
- USBケーブル・電源アダプタ
- 本体
- バッテリー
の3つです。
トラブルによっては、自力で直すことは難しいので素直に契約プロバイダのサポートへ連絡してください。
電源アダプタ・USBケーブルの故障

ポケットWiFiルーターが充電できなくなったら、真っ先にUSBケーブルの故障を疑ってください。
毎日充電に使うアダプタやケーブルは頻繁に触れる部分なので、ストレスの掛かりやすいアクセサリです。
長く使っていると、接触不要や断線も起こります。
アダプタやUSBケーブルの断線や皮膜の劣化は火災や感電の原因につながるため、直ちに交換しましょう。
100均やAmazonで安売りされているUSBケーブルの中には粗悪品も紛れてるので、該当するなら新しいケーブルに交換してください。
故障の確認は別の端末にケーブルをつなぐのが手っ取り早い方法です。これで充電がされないのであればコードが原因だと考えられます。
チェックポイント
* 端子の汚れやサビ
* コード皮膜の変色やひび割れ
* プラ部分の変色やひび割れ
端子もチェック
ポケットWiFiルーターの充電端子はホコリやゴミが詰まりやすい構造になっています。
抜き差しを繰り返すとホコリやチリが端子の奥に押し込まれ、その汚れが積もりに積もって電極の接触が悪くなり、通電しなくなるのです。
電流が低いので電源タップのような火災は起こりにくいのですが
爪楊枝だとUSB端子を壊してしまうかもしれないので、掃除はエアダスターがおすすめです。
バッテリーの消耗
ポケットWiFiルーターを充電してもすぐにバッテリーがなくなってしまうなら、バッテリーパックが劣化しています。
バッテリーが取り外せる機種なら新品交換で解決しますが、バッテリー取り外しができない機種も存在します。取り外し不可の端末は、メーカに送って交換してもらうか、機種の買換えです。
リチウムイオン電池は劣化すると膨張して危険なので、不要になったら放置せず必ずリサイクルに出ししましょう。
本体の故障・劣化
一通りチェックしても問題が解決しない場合、劣化や目に見えない故障によるポケットWiFiルーターの寿命かもしれません。
落下の衝撃やゲリラ豪雨による水分の侵入で基盤の劣化が進行し、ある日突然充電できなくなることも。
もし落下や水没してない端末が短期間で故障したのであれば、初期不良の可能性が高いのでメーカーへ交換・修理の依頼をしましょう。
落下や水没の事実を伏せ、端末不具合として修理を依頼してもバレるので、嘘は厳禁です。
通常ポケットWiFiルーター製造メーカーは本体1年間、付属品3~6ヶ月間の修理保証期間を設定しているので、積極的に活用してください。
端末保証に入っておくべき?
スマホやパソコンのような高額機器であるなら、端末の保証を手厚くしておくのもありですが、ポケットWiFiルーターはあまり得策とはいえません。
なぜならこれは中古ポケットWiFiルーターの需要は低くく、中古市場で安くなるけいこうにあるからです。
2017年2月に発売されたWiMAX2+のW04の価格は20,000円ですが、3ヶ月後には既にAmazonで8,000~10,000円の未使用中古が出回っていました。3ヶ月も待てば最新端末でも新品同然の端末が半額で買えてしまうのがポケットWiFiルーターを取り巻く中古市場の実態です。
ヤフオクを利用すればもっと安く手にれることも難しくありません。
スマートフォンと違い値落ちの激しいポケットWiFiルーターは、保険を満額掛けたつもりで手元に資金を残し、破損や故障に合わせて中古の最新端末を購入するのが結果的に安上がりになると考えています。
故障時の修理手続きのためショップや電話口で時間を奪われることもなく、端末が届き次第スムーズに利用再開することができるので、わざわざ端末保証オプションのような掛け捨て保険を契約する必要はないと考えています。
最後の手段!修理窓口
過失による破損や原因不明の故障が起こったら新古品を購入することをおすすめしていますが、中古品が嫌な人、買うお店が分からない人にはあまり取りたくない選択肢であることもわかります。
その場合キャリアやメーカーのサービス窓口に修理をお願いしましょう。購入キャリアのショップに持ち込めば修理相談に応じてくれます。
ただし故障箇所が見つからなかったときでも、送料や検査費用やメーカーによって対応が異なることを覚悟しておかないといけません。
WiMAXの充電ができない場合
WiMAXルーターができないのは以下の原因が考えられます。
WiMAX電池の残量が0
端末の充電残量がない場合は電源が入らないので、付属のACアダプタを使って充電をしましょう。
バッテリー残量の確認はディスプレイの電池マークを見ればわかりますよ。
尚、完全に充電がなくなって過放電した場合、一定量の充電がされるまでは電源が入らないことがあります。
電池0のこの状態ですぐに電源を入れようとして無反応なのを、充電できないと勘違いしてしまうケースが結構あります。
1時間程度を目安に充電し、再度電源を入れてみてください。
最新機種のW04と根強い人気のWX03の連続通信時間を表にまとめます。
ハイパフォーマンスモードとは端末の最大スペックの高速通信を行うモードで、エコなモードは通信速度を犠牲にしてバッテリーを長持ちさせるためのモードです。
機種 | 通信モード | 連続通信時間 |
W04 | ハイパフォーマンスモード | 約390分 |
ノーマルモード | 約540分 | |
バッテリーセーフモード | 約630分 | |
WX03 | ハイパフォーマンスモード | 約440分 |
ノーマルモード | 約600分 | |
バッテリーセーフモード | 約740分 |
W04は待受け状態ならば約850時間、WX03は約1,100時間バッテリーが持ちます。連続で高速通信した場合にはバッテリーが大幅に消費されますね。
WiMAX通信速度はハイパフォーマンスモードですと、W04でハイスピードプラスエリアモードを利用した場合は下り最大708Mbps、WX03は下り最大440Mbpsとなり、エコモードですと下り最大110Mbpsとなります。
インターネットの閲覧など通常時はエコなモードに切り替え、大容量のデータを送受信する時は高速通信のハイパフォーマンスモードに切り替えるなど用途に合わせて使い分けるとバッテリーが長持ちしますよ。
電池パックの不具合
電池パックを外してよく見たときに、汚れたりずれてはまっていたりしませんか?
汚れやずれなどで接触不良を起こしている場合、WiMAX端末の電源が入らないことがあります。
電池パックを外して汚れを取り除き、接続しなおして再起動してみましょう。この方法で解決すれば電池パックの不具合が原因ということですね。
端末の故障
端末が故障している場合、当然ですが電源は入らないので修理するしか手はありません。修理の依頼手順は以下の通りです。
修理はどこに依頼するの?
契約したプロバイダのコールセンターに電話して依頼しましょう。連絡先は各プロバイダのホームページで確認できます。ただし修理に時間がかかる場合もあるので依頼時に確認したほうが良いでしょう。
また、auショップでも修理依頼を受け付けているので、近くに店舗がある場合はそちらの方が早いかもしれませんね。
修理の料金
メーカー保証期間の1年間であれば修理は無償ですが、保証期間外であれば修理におよそ1~3万円かかることもあります。
場合によっては新しく端末を買い直した方がお得なこともあるのでそちらとも比較したほうが良いでしょう。
また、各プロバイダが提供している安心サポートのオプションサービスに加入していると修理費がお得になります。
例えばUQ WiMAXの「端末安心補償」は月に500円払えば故障時の修理費を30,000円まで払い戻してくれるので万一の時も安心ですね。
WiMAXルーターの電源が落ちるのはなぜ?
ルーターの充電はできるけどすぐに電源が落ちてしまう、という場合もあります。
原因として一定時間通信がない時の休止状態が考えられます。
休止状態とは
WiMAX端末は一定時間操作や通信がない場合、消費電力を抑える休止状態に移行します。
これは無線の停止状態から素早く利用可能な状態に移行できるというもので、休止状態へ移行するまでの待機時間はECO設定で個別に設定可能です。
バッテリーの節約に有効ですね。
そのまま休止状態を続けていると今度は一定時間後に強制的に電源が切られます。
こちらは初期値から変更できず、例えばWX03の場合は60分後に切り忘れ防止タイマーが働いて電源がオフになります。
充電してもすぐに電池が無くなる
事前に充電したのにすぐバッテリーがなくなる!という場合は電池の劣化が考えられます。
バッテリーは消耗品なので、充電を繰り返していると劣化してバッテリー持ちが悪くなります。バッテリーパックを開けてみて電池が膨張していた場合は劣化しているサインなので、バッテリーを交換するかこまめに充電しましょう。
このような場合はどこでも充電ができるモバイルバッテリーを持ち運ぶと安心ですね。
モバイルバッテリーの選び方
モバイルバッテリーは様々な種類が出ていますが、WiMAX端末のみを充電するのであれば小容量タイプで十分です。
容量が大きくなると同時に複数の機器を充電できたり何回も充電できたりといったメリットがあります。
しかし大容量タイプは値段も高く消費電力も大きくなるのでむやみに大きいものは避けましょう。
大体スマートフォンを1回充電するのに3,000mAhのバッテリー容量が必要と言われているので選ぶ際の参考にしてください。
出力は充電速度に関係しますが、急速充電がしたい場合は2A以上のものをおすすめします。
新しいWiMAXルーターに変えるのもあり
WiMAXルーターが故障したりバッテリーが劣化したりした場合には新しい端末に変更することもひとつの方法です。その際、契約更新月以外でもお得に手に入れる方法があります。
WiMAXで機種変更は可能?
一部プロバイダに限られますが、UQコミュニケーションズの機種変更専用ページ(https://www.uqwimax.jp/lp/change/)から手続きができます。
利用した場合の機種変更時の端末料金はこちらです。
端末利用期間 | 1~12ヶ月 | 13~18ヶ月 | 19~21ヶ月 | 22ヶ月~ |
---|---|---|---|---|
機種変更価格 | 20,000円 | 12,000円 | 6,000円 | 0円 |
このように利用期間が22ヶ月を超えると機種変更時の端末価格が無料になります。また、13ヶ月を超えると違約金を払うより安く機種変更ができるので、特に3年や4年など長期の契約をしている場合は選択肢のひとつとして考えても良いでしょう。
プロバイダにもよりますが、契約更新月以外で解約や乗換えを行うと違約金が発生します。
例えばWiMAX本家のUQ WiMAXの違約金はこちらです。他のプロバイダでもほとんどがこれに準じます。
1~12ヶ月 | 13~24ヶ月 | 26ヶ月移行 |
---|---|---|
19,000円 | 14,000円 | 9,500円| |
プロバイダを乗り換えも一つの手段
WiMAXを2年以上契約しているなら、機種変更によってタダで端末を手に入れるよりプロバイダを乗換えたほうが今よりも安くWiMAXを最新機種で利用することができます。
契約更新月以外は9,500円の違約金を取られてしまうWiMAXですが、新規契約でのキャッシュバックや違約金保証を提供しているプロバイダを利用し、他社に乗り換えれば違約金を相殺してプラスになる割引が得られます。
今契約しているプロバイダで端末を交換するよりもずっと安くWiMAXを使い続けることができるのです。
キャッシュバックが有名なプロバイダにはGMOとくとくBBとSo-netですね。
GMOとくとくBBは約30,000円(月毎に変動)、So-netは最大20,000円のキャッシュバックを受け取れます。
例えばUQ WiMAXを1~12ヶ月目に解約して19,000円の違約金が発生したとしても、これらのプロバイダならキャッシュバック金額が違約金を上回り損になりません。
ただしキャッシュバックはどちらも12ヶ月目の受け取りになるのでご注意ください。
broadWiMAXはキャッシュバックこそありませんが、他プロバイダからの乗換え時にかかった違約金相当をキャッシュバックしてくれる独自のキャンペーンを展開しています。
また、どちらのプロバイダも新規契約したWiMAX端末の料金は0円!しかも最新機種でも同様に端末料金がかかりません。
費用を抑えて新しい端末を手に入れることができますね。
まとめ
ポケットWiFiルーターが充電されなくなったら、まずはケーブル類とUSB端子周りの破損を確認してください。
ケーブルが原因による充電不具合もあるため、予備のケーブルを用意しておくとトラブル検証に役立ちます。
バッテリー劣化は寿命を感じたら、純正バッテリーパックに交換してください。取り外し出来ないモデルは、メーカーにバッテリー交換を依頼するか機種を買換えも検討してみましょう。